聖書別日ごとの糧   >>   エレミヤ書[2024]

2024年 02月 23日 (金)

エレミヤ書34:1-22(11)
心を翻した

 約束は、守る時に意味があります。人との約束は、守らなければ追及され、非難されます。ましてや神様の御前で交わした約束は、どうしなければならないでしょうか。出エジプトの後、神様はイスラエルの民に、「同胞を続けて奴隷にしてはならない」と命じられました。「七年が過ぎると、必ず自由にしなければならない」と命じられました。イスラエルの民は、奴隷生活の苦しみを覚え、また、その中から救ってくださった神様を覚え、兄弟たちに自由を与えるべきでした。しかし、彼らは神様に聞き従いませんでした。ゼデキヤの時代になると、王から始まり、首長と民たちが、それぞれ同胞の奴隷を自由にし、二度と彼らを奴隷にしない、という契約を結びました。この契約は、人びとの前で交わした契約ではありませんでした。主の宮で、神様の御前で結んだものでした(15)。しかし、ゼデキヤと民たちの本心は、バビロンの攻撃の前に、律法に従う態度を見せることで、危機を脱しようとしただけでした。バビロンの攻撃がやむと、民たちは心を翻し、自由にした奴隷たちを連れ戻し、再び奴隷にしてしまいました。彼らは、神様との約束を無視し、自分の利益のために、兄弟を犠牲にしました。

 神様は、心を翻した彼らに、お怒りになります。彼らが兄弟たちに自由を与えなかったので、剣と疫病とききんで解放する、と言われました。剣と疫病とききんは自由に彼らを攻撃します。神様は、約束の神様です。一度結んだ約束は、必ず守られます。神様は、私たちにも、約束を守ることを、求められます。約束を捨て、実行しないなら、神様の御怒りを避けることはできません。約束を大切に思い、守る者が祝福を受けます。



祈り:父なる神さま、誠実な信仰を持つことの大切さを学びます。都合が悪くなった時に、御言葉を無視する者にならないように助けてください。また兄弟姉妹たちを尊く思い、憐れみと愛をもって接し、仕える者となるように助けてください。

一言:約束を守る者


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