聖書別日ごとの糧   >>   ヨエル書[2006]

2006年 04月 08日 (土)

ヨエル書2:1-17
あなたがたの心を引き裂け


Ⅰ.その日は近い(1-11)

 預言者はいなごの災難よりさらに深刻な「主の日」、すなわち神様のさばきが攻めって来たことを警告します。その日は救いに対する望みが消え去ったさばきの日であり、暗黒の雲が覆う暗闇の日です。この日にシオンの美しさはいなごの襲撃によって廃虚と化し、そのさばきは暁の光が山々に広がるようにすぐに臨むようになります。このような恐ろしい災難はアッシリヤによって成し遂げられましたが、彼らは隊列を離脱せずに城壁をよじのぼり、大路を進んで行き、窓から入り込みました。守備の抵抗を受けながらも、とまらず、勇敢に、素早く攻撃目標を奪還しました。このように神様のさばきは徹底して恐ろしいものです。

Ⅱ.あなたがたの心を引き裂け(12-17)

 民たちは「主の日」が差し迫ったことで悔い改め、神様に立ち返れば怒りを避けることができます。しかしその悔い改めは形式的なものではなく、心から出る真実な悔い改め出なければなりません。「しかし、今、・・主の御告げ。・・心を尽くし、断食と、涙と、嘆きとをもって、わたしに立ち返れ。あなたがたの着物ではなく、あなたがたの心を引き裂け。あなたがたの神、主に立ち返れ。主は情け深く、あわれみ深く、怒るのにおそく、恵み豊かで、わざわいを思い直してくださるからだ。」(13)。神様はあわれみ深いので、誰でも心から悔い改めれば、全てのさばきから救い、祝福してくださいます。


祈り:主よ!主の日が差し迫っていることを信じます。今、心を引き裂き、主に出て行きますので、救い、祝福してください。

一言:心を引き裂き



2006年 04月 09日 (日)

ヨエル書2:18-32
わたしの霊をすべての人に注ぐ


Ⅰ.楽しみ喜べ(18-27)

 私たちが心を引き裂いて神様に立ち返れば、神様も思い直してくださり、私たちを多くの面で祝福してくださいます。第一に、神様が穀物と新しいぶどう酒と油をくださり、私たちを満足させてくださいます。第二に、敵を遠ざけてくださいます。第三に、神様が私たちを楽しみ喜ばせてくださいます。神様が私たちのために雨を降らせてくださいますが、大雨を降らせ、前のように、初めの雨と後の雨とを降らせてくださいます。第四に、永遠に恥を見ることがないようにしてくださいます。私たちの主は、誰でも悔い改め立ち返るなら、このように満ち溢れるほど祝福してくださいます。

Ⅱ.幻を見る(28-32)

 預言者は遠い未来に臨む神様の祝福を続けて証ししています。第一に、神様はすべての人に御霊を注いでくださいます。「その後、わたしは、わたしの霊をすべての人に注ぐ。あなたがたの息子や娘は預言し、年寄りは夢を見、若い男は幻を見る。」(28)。人々は、終末が近づいてくるほど、現実に縛られて、心が狭くなりがちです。ちょっとした苦難にもすぐに落胆してしまいがちです。しかし御霊が臨めば、ビジョンを見るようになります。現実を乗り越えて苦難を克服するようになります。第二に、主の名を呼ぶ物は救われます。主のさばきが臨む前に、あっちこっちで天変地異が起こります。その時、神様に進み出て、神様の御名を呼ぶ者は救いを得ます。


祈り:主よ!悔い改めた者を祝福し、御霊を注いでくださり感謝します。日々現実に縛られずに、ビジョンを見るように助けてください。

一言:ビジョンを見よう。


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