聖書別日ごとの糧   >>   オバデヤ書[2019]

2019年 08月 27日 (火)

オバデヤ書1:1-21(10)
兄弟への暴虐のために絶やされる

 エドムとは、エサウの別名であり、ここではエサウの子孫のことです。主のさばきにより、エドムの民は小さくされ、さげすまれ、捜し出され、ついには絶やされます。痕跡さえも根絶やしにされます。主が彼らをさばかれる理由としては、第一に、彼らの高慢のためでした。彼らの住まいは、岩の多い山岳地帯で難攻不落の要塞でした。その上、夏は涼しく、冬は暖かい場所でした。環境が良いので、彼らは鷲のように高く登り、星の間に巣を作るようにしていました。しかし、主は高慢な彼らを引き下ろされました。第二に、兄弟であるイスラエルに悪を行ったためです。イスラエルが困窮しているときこそ、彼らは助けるべきでした。しかし、イスラエルがバビロンの侵略を受けている間、エドムは横で傍観し、喜んでいました。それどころか、エドムはバビロンと同盟を組み、イスラエルを攻撃したのです。兄弟イスラエルへの暴虐のために、主はエドムをさばかれました。さらに主の日、義である神様は全ての人を行いに応じてさばかれます(15)。兄弟を愛さないものは、神様のさばきを免れることはできません。
 一方、イスラエルの民は回復し、その山は聖地となり、ヤコブの家は領地を所有します。彼らの家は火となり、炎となり、燃え上がります。これは、神様がイスラエルに約束されたことが成就したことを語ります(創28:14)。イスラエルの回復は、イスラエルを愛する神様の主権と恵みによります。ですから、神様の御前で高慢になってはならず、兄弟からの愛を忘れてはいけません。


適用:兄弟の苦しみをともに担っていますか

一言:あなたがしたように、あなたにもされます


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