聖書別日ごとの糧   >>   ナホム書[2022]

2022年 02月 27日 (日)

ナホム書2:1-13(13)
わたしがおまえを敵とする

 BC612年頃、アッシリアの首都ニネベの城は難攻不落と言われていました。総長13kmもある城壁で町を長方形に囲み、その高さは30mありました。城壁の幅は6台の馬車が並んで走れるほど広く、城の周りには深さ18mもある池が囲み、侵略を拒む鉄壁の城でした。これに9節にはこうあります。「その財宝には限りがない。あらゆる尊い品々があふれている。」当時のアッシリアは残酷さゆえに悪名高くもありました。11,12節の獅子のように、子獅子や雌獅子のために獲物を引き裂き、噛み殺し、獲物でその穴を、かみ裂かれた物でその巣を満たしていました。

 この城はどうなったでしょうか。1節を見ると、追い散らす者、メディアとバビロンの連合軍が上って来ます。塁を見守り、道を見張っても、倒されます。メディアとバビロンの勇士たちは稲妻のように走り、倒します(3-5)。いくつもの川の水門が開かれ、修羅場と化し、宮殿は消え去り、王妃は捕らえられ、連れ去られます。あれほどの強さを誇ったアッシリアが、なぜ虚ろなまで荒廃し、倒されたのでしょうか。主がアッシリアを敵とされたからです。この100年ほど前、神さまは預言者ヨナを通してニネベに悔い改めの機会を与えました。ヨナ書には、神様がニネベをあわれまれ、ヨナによって救いの道を与えてくださったことが記されています。その時どうすべきでしたか。神の民となり、みことばに従い、平和に暮らすべきでした。しかし、彼らは一瞬悔い改めたものの、すぐに神様の恵みを忘れ、傲慢になり、残忍になりました。そして天の下には敵がいませんでした。そのとき神様が敵とされ、打たれました。歴史を統べ治められている神様、あわれみを下さった万軍の主を、アッシリアは忘れてしまったのです。私たちも頂いた救いの恵みに基づいて、謙遜で平和な神の人となることを主は望んでおられます。



適用:頂いた恵みに基づいてなければ誰と敵対してしまうでしょうか

一言:万軍の主、神様です


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