聖書別日ごとの糧   >>   ナホム書[2022]

2022年 02月 28日 (月)

ナホム書3:1-19(1)
わざわいだ。流血の町

 罪には罰が伴います。罪の報酬は死です。今やニネベの城は神様のさばきが下り、血にまみれ、流血の町となりました。なぜこれほどひどく滅亡してしまったのでしょうか。「すべては偽りで略奪に満ち、強奪はやまない」ためです(1)。ナホムは4節で、ニネベの罪悪を指摘します。「彼女はその淫行によって国々を、その呪術によって諸部族を売り渡し」ました。自分の貪欲を満たすために、ニネベは一抹の道徳さえも捨てました。残忍をつくし、不正の限り、偽り、略奪しました。度が過ぎるほどでした。アッシリアが残酷だから滅びてしまったのは、すべての人が認めた事実でした。アッシリアは他の民族を絶滅させました。彼らの野蛮さで諸部族を売り渡し、権力者も迷わせました。力があるからと言って、力づくで他人のものを残忍に、あくどい方法で奪ってもいいのでしょうか。諸部族を売り渡したアッシリアを神様はさばかれます。さばかれ、5節の通り、裾を顔の上にまでまくり上げ、諸国の民に恥を見みせます。諸国の民に見せ物となり(6)、あれほど自慢していたニネベの城さえも荒れ果てるまでにされます(7)。

 エジプトのテーベも、アッシリアのように鉄壁で、豊かな都市でした。その都市が滅亡したように、ニネベも滅びてしまいます。強固な城も、いちじくの初なりが揺らすと落ちるように崩れ落ちます。どんなに頑丈でも、神様が揺らせば、あっさりと崩れ落ちてしまいます。神様はもっと強い敵を興し、さばかれます。諸国の民は、アッシリアの滅亡を見て手をたたきます。アッシリアの絶え間ない悪事の代価によって滅亡したからです(19)。神様は残忍なものをさばき、穏やかなものを祝されます。神様を信じる人は、こころのきよさ、柔和、平和を求めてゆきましょう。



適用:偽りと暴虐を尽くし他人のものを奪う者の果てはどうなりますか

一言:諸国の民に恥をみせる


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