聖書別日ごとの糧   >>   ハバクク書[2020]

2020年 06月 30日 (火)

ハバクク書3:1-19(18)
わが救いの神にあって楽しもう

 預言者ハバククは、悪人が義人を取り囲んでいる現実と、残酷なバビロンの侵略を前にした未来を考えて、恐れと絶望に陥りました。そうしながら神様のうわさ、つまり知らせを聞くようになりました(2)。神様が来られると、その前に疫病が行き、その後ろに熱病が従い(5)、地と山と海が揺るぎ、打ち砕かれ、声を出します(6-10)。神様が戦われると太陽も月もとどまります(11)。神様が悪しき者の家の基をあらわにされるほど徹底的に打ち砕き、御民を救われます(13)。神様についてのうわさを聞いて、バビロンの出現とは比べものにならないほどの大きな恐れが預言者を襲ってきました。絶望と不満が祈りに変わり始めました(1)。数年の内に神様の御業が復興する望みが生じるようになりました。神様は激しく怒られますが、同時にあわれみを施されることを期待しました。
 確かに預言者が置かれていた現実とこれから来る未来は、骨まで打ち砕かれるほどの恐怖と絶望をもたらすものでした(16)。まるでいちじくの木、ぶどうの木、オリ-ブの木に実がなく、畑が植物を生み出さず、囲いには羊と牛がいなくなることと同じでした(17)。しかし預言者はまたほかの世界も見ます。それは、救いの神様が働かれる信仰の世界です。荒波のような現実の中でも、預言者の心には喜びの川がまるで海流のように力強く流れ始めました。彼の足は過酷な現実を踏んでいましたが、同時に雌鹿のように軽く高いところを歩むことが出来ました(19)。これこそ信仰によって生きる者が享受できる救いの喜びであり、楽しみです。どんなに恐れと絶望に満ちた状況であっても正しく生きる秘訣です。


適用: 難しい現実を前に、恐れおののきますか

一言: 私の主、神は私の力


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