聖書別日ごとの糧   >>   マラキ書[2021]

2021年 06月 26日 (土)

マラキ書1:1-14(6)
どこに、わたしへの尊敬があるのか

「マラキ」の名前は、「私の使者(メッセンジャー)」とう意味です。彼は、紀元前440年頃にイスラエルの人々に神のことばを語った偉大な預言者です。バビロン捕囚からの最初の帰還民がエルサレムに戻ってから約100年がたっていました。神様がエレミヤを通して約束された捕囚からの帰還が実現したことで、民たちは大きな霊的な情熱にあふれ、神の神殿を再建することが出来ました。また、神様が国々を揺り動かし(ハガイ2:6-8)、イスラエルの栄光を回復し、地上にメシア(油注がれた者)の王国をもたらして下さるという将来に対する希望も持つようになりました。しかし、時が経ち、新しい世代が誕生すると、彼らは神様との関係において形式的になり、適当になりました。そして、神様に不平を言いました。マラキは、そんな彼らに対して、主のことばを伝えました。

 神様は、ご自分の選んだ民イスラエルを変わらず愛しているとおっしゃっています。しかし、彼らはその方の愛を悟りません。「どのように、あなたは私たちを愛して下さったのですか」と反問します。神様はイスラエルの先祖ヤコブを例として、彼らをどのように愛していたのかを話されました。ユダヤの伝統に従えば、兄エサウが長子の祝福を受けるのに相応しいはずでした。又、ヤコブは過ちと弱点が多く、神様の御旨に相応しくありませんでした。それにもかかわらず、神様はヤコブを選んで長子の祝福を与えて下さいました。これを通して、ヤコブに向けたご自分の愛を神様は見せて下さいました。ヤコブの子孫であるイスラエルの民は、神様の恵みをただ感謝し受けるべきです。他の人たちより優れているというわけでもない私たちを選んで下さり、祝福を下さる神様の愛を忘れてはいけません。



適用:どんな姿勢で礼拝していますか

一言:神様の愛を悟り、敬いなさい


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