聖書別日ごとの糧   >>   マタイ[2005]

2005年 05月 09日 (月)

マタイノ福音書14:1-12
バプテスマのヨハネを殺したヘロデ

Ⅰ.淫乱なヘロデ(1-5)
 国主ヘロデはイエス様に対するうわさを聞いて、バプテスマのヨハネがよみがえったと言って、恐れました。このような恐れにとらわれたのは、彼がヨハネを殺したからです。ヘロデはその弟ピリポの妻ヘロデヤと結婚しましたが、これは神様の律法を破る悪い行ないでした(レビ18:16)。バプテスマのヨハネはヘロデ王に、それが不法であることをはっきりと伝えました。これを聞いたヘロデはあやまちを正すどころか、ヨハネを殺そうとしました。しかし、人々がヨハネを神様のしもべと考えていたため、むやみに殺すことができませんでした。人が罪を知った時、悔い改めなければ、以前よりさらに悪くなります。
Ⅱ.不義のヘロデ(6-12)
 ちょうどヘロデの誕生日に、ヘロデヤの娘が宴会の席で踊りを踊ってヘロデを喜ばせました。気分がよくなったヘロデは娘に、願う物は何でも必ず上げると、誓いました。その時、娘は母親の言う通りにし、今ここに、バプテスマのヨハネの首を盆に載せて私にください、と言いました。ヘロデは当然拒まなければなりませんでした。しかし自分が口にした言葉を守ろうとする自尊心と、そこに座っている臣下たちの前での体面のために、娘の要求通り、ヨハネの首を与えました。指導者が淫乱で不義である時、義人は生きることができず、民たちは苦しみを受けるようになります。指導者は必ず敬虔で、正しくなければなりません。

祈り:主よ!私が悪く淫乱な世の中で、いつも悔い改める心で生きるように助けてください。この時代の指導者たちが敬虔で正しい人々になるように導いてください。

一言:指導者の影響



2005年 05月 10日 (火)

マタイノ福音書14:13-21
何か食べる物を上げなさい

Ⅰ.群衆を憐れまれたイエス様(13,14)
 ヨハネの弟子たちからバプテスマのヨハネの死について聞かされたイエス様は、船に乗ってそこを離れ、寂しい所に行かれました(14;12,13a)。イエス様は正しくない人と争うことより、寂しい所に行かれ、神様の御声を聞こうとされました。ところがイエス様が寂しい所におられるという知らせを聞いて、多くの町から群衆がついて来ました。イエス様は彼らを憐れまれ、その中にいる病人たちを直してくださいました。淫乱で不義の指導者の下で苦しむ彼らの心の病を直してくださいました。
 民たちを助けているうちに、いつのまにか夕方になりました。弟子たちは心配になり、群衆を村に行かせて、食べる物を買わせましょうと、イエス様に言いました。ところがイエス様は言われました。「彼らが出かけて行く必要はありません。あなたがたで、あの人たちに何か食べる物を上げなさい。」(16)イエス様は、弟子たちが憐れな民たちを責任を持って食べさせる牧者になること、を願われました。
Ⅱ.五千人を食べさせたイエス様(15-21)
 弟子たちは、自分たちにあるのはパンが五つと魚が二匹だけだと言いました。ところがイエス様はそれを持って来なさいと言われました。そしてそれを取り、天を見上げ祝福し、五千人を充分に食べるようにされました(21)。群衆を食べさせることができるのはイエス様です。私たちがすることは、群集に対する牧者の心情を持つことであり、あるものを主にささげることです。

祈り:主よ!主が群衆を憐れまれ、病を直し、食べさせることを感謝します。私も主のように生きることを願います。

一言:憐れに思うことが奇跡を呼ぶ



2005年 05月 11日 (水)

マタイノ福音書14:22-36
しっかりしなさい。わたしだ。恐れることはない。

Ⅰ.風を静められたイエス様(22-33)
 群衆を帰した後、イエス様は祈るために一人で山に行かれ、弟子たちは舟に乗って湖を渡りました。ところが舟が湖の真中にさしかかった時、風と波が起こりました。夜中の三時ごろ、イエス様は湖の上を歩いて、波に悩まされていた弟子たちのところに来られました。弟子たちは幽霊だと思い、恐れ、叫び声を上げました。イエス様は彼らに言われました。「しっかりしなさい。わたしだ。恐れることはない。」イエス様を見て勇気を得たペテロはイエス様に言いました。「主よ。もし、あなたでしたら、私に、水の上を歩いてここまで来い、とお命じになってください。」イエス様が来なさいとお命じになると、ペテロは舟から降りて水の上を歩くことができました。ところがイエス様を見て歩いていた彼が、風を見て怖くなり、沈みかけてしまいました(30)。イエス様はすぐに手を伸ばし、彼をつかんで言われました。「信仰の薄い人だな。なぜ疑うのか。」
イエス様とペテロが舟に乗ると、風がやみました。イエス様は自然環境までも自由に変えることができる方です。このイエス様を仰ぎ見れば、どんな苦難の中でも、安心して渡って行くことができるのです。しかし恐れ、イエス様を疑えば、患難に陥って死んでしまいます。
Ⅱ.ゲネサレの病人をいやされたイエス様(34-36)
 ゲネサレとその付近の全ての病人たちが来て、イエス様の着物のふさにさわって、いやされました。イエス様は、私たちがどんな苦難に会っても、みな助けることがおできになる方です。

祈り:主よ!主は病を直し、自然までも治められる方です。私は苦難の中でもゆれ動かされません。

一言:イエス様を信じてしっかりします


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