聖書別日ごとの糧   >>   マタイ[2005]

2005年 05月 12日 (木)

マタイノ福音書15:1-20
人を汚すもの

Ⅰ.偽善的な宗教指導者たち(1-9)
 パリサイ人と律法学者たちが弟子たちについてイエス様に抗議しました。弟子たちは手を洗わずに食事をすることで、先祖たちの言い伝えを犯しているというのです。このような彼らに、イエス様は弟子たちが先祖たちの言い伝えを犯しているなら、彼らはさらに大切な神様の戒めを犯していると指摘されました。神様は、「父と母を敬え」と言われ、「父や母をののしる者は、死刑に処せられる」と言われました。彼らは「神様にみなささげました」と言って、両親に何も与えていませんでした。彼らは、両親よりも、神様にまずささげなければならないという先祖たちの言い伝えを口実に、両親を敬いませんでした。彼らは口では神様を敬いましたが、心は神様から遠ざかり、神様の御言葉よりも、人々が作った言い伝えをもっと貴く思いました。神様の御言葉より、人の戒めを守ることが、彼らにとって、もっと楽であり有益だったからです。彼らは偽善者でした。
Ⅱ.人を汚すもの(10-20)
 手を洗わずにパンを食べても、お腹の中に入って行き、しばらくすると排泄されます。それで外から口にはいる物は人を汚しません。人を汚す物は中にあるものです。心の中にある悪い思いと殺人と淫乱と盗みと偽りとののしりが人を汚すのです。人が清められるためには、手を洗うのではなく、心を洗わなければなりません。

祈り:主よ!私は偽善者でした。私が、今見える外面よりも、私の内面を清めることに、もっと力を入れることができるように助けてください。

一言:手もきれいに、心もきれいに、



2005年 05月 13日 (金)

マタイノ福音書15:21-39
カナン人の女の信仰

Ⅰ.女の信仰に感動されたイエス様(21-28)
 イエス様がツロとシドンの地方に行かれた時、カナン人の女が出て来て、「主よ。ダビデの子よ。私をあわれんでください。娘が、ひどく悪霊に取りつかれているのです。」と叫び声をあげて言いました。しかしイエス様は「わたしは、イスラエルの家の滅びた羊以外のところには遣わされていません。」と言われ、女の願いを無視しました(24)。それでも女は再びひれ伏して頼みました。「主よ。私をお助けください。」イエス様は「子どもたちのパンを取り上げて、小犬に投げてやるのはよくないことです。」と言われ、女を犬のように無視しました。その時にも、女は「主よ。そのとおりです。ただ、小犬でも主人の食卓から落ちるパンくずはいただきます。」と言いました(27)。カナン人の女は、イエス様だけが自分の娘を救ってくださることができる方であることを、知っていました。それでイエス様に「要求」することより、ただ「恵み」を求めました。彼女は、イエス様が、資格のない者でも切に願えば恵みを施してくださる方であること、を信じました。イエス様は女の信仰を祝福してくださり、娘を救ってくださいました。
Ⅱ.七つのパンと魚で四千人を食べさせられたイエス様(29-39)
 イエス様はガリラヤ湖の岸辺の山で多くの病人たちをいやされました。夕方になり、イエス様は弟子たちの持っていた「七つのパンと魚」で四千人をお腹いっぱいに食べさせ、去らせました。イエス様は愛の主です。

祈り:主よ!私も主の助けを受けるだけの資格がない罪人でしかありません。しかし主しかいないので、憐れんでくださり、恵みを施してください。

一言:主よ、その通りです。ただ、


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