「パリサイ人やサドカイ人たちのパン種には注意して気をつけなさい。」(6)
Ⅰ．しるしを求める、悪い、姦淫の時代(1-4)
　パリサイ人とサドカイ人たちは当時の宗教指導者たちでした。彼らはイエス様に、イエス様が天から来られたことのしるしを見せてください、と頼みました。彼らがしるしを求めるのは、イエス様を信じようとすることよりも、ためそうとしたからです。自然現象を見分けて、天気が分かるように、イエス様がなさるわざを見て、イエス様がキリストであることを彼らは分らなければなりませんでした。しかし彼らは貪欲と悪のために、キリストが来られたことを分別できずに、神様の怒りを積んでいきました。イエス様は、悪い、姦淫の時代だと言われました。真理の御言葉を捨て、イエス様がどんな方であるのかを知ろうとせず、自分が何をしているのかを分別しない時代は、悪い、姦淫の時代です。このような時代は神様の御怒りを受けるようになります。
Ⅱ．パリサイ人のパン種には注意して気をつけなさい(5-12)
　パリサイ人たちは外側は敬虔なように見えますが、実は形式的な生活をしていました。サドカイ人たちは現実的であり、よみがえりを信じなかったために、彼らの全ての関心が、この世での出世と安楽と栄光に注がれていました。彼らの生活と教えは、まるでパン種のようであり、全ての人々に悪い影響を及ぼしていました。イエス様の弟子たちも、知らず知らずのうちに、彼らの形式主義と世俗主義の影響を受けやすくなっていました。彼らの影響を受ければ、信仰の生命力を失い、塩気を失った塩のようになりやすいのです。今日私たちは形式的で世俗的なキリスト教を厳しく警戒しなければならないのです。

祈り：主よ！私が知らず知らずのうちに、形式と世俗のパン種に感染していました。悔い改め、今からはイエス様中心の生活をします。

一言：私の中にあるパン種を取り除こう

Ⅰ．ペテロの信仰告白(13-20)
　イエス様は、ピリポ・カイザリヤの地方で、弟子たちに大切な質問をされました。「人々は人の子をだれだと言っていますか。」当時人々はイエス様を、バプテスマのヨハネ、エリヤ、エレミヤ、また預言者の一人と思っていました。続けてイエス様は弟子たちに尋ねて言われました。「あなたがたは、わたしをだれだと言いますか。」その時、シモン・ペテロが答えました。「あなたは、生ける神の御子キリストです。」人々はイエス様が偉大な人物であることを知っていました。しかしペテロは、イエス様の神様の御子としての姿、すなわちイエス様の神性を見ました。また聖書に預言されたキリストであることを知っていました。イエス様は、ペテロのこの告白を喜ばれ、彼に天の御国のかぎを与えると約束されました。
Ⅱ．弟子の道(21-28)
　ペテロの信仰告白を聞いた後、イエス様は初めてご自分が十字架で死に、よみがえらなければならないことを、教え始めました。それに対しペテロは反発しました。そこでイエス様は彼に弟子の道を教えてくださいました。「だれでもわたしについて来たいと思うなら、自分を捨て、自分の十字架を負い、そしてわたしについて来なさい。」「だれでも」イエス様の弟子になるためには、自分を捨て、自分の十字架を負わなければなりません。このように生きれば、自分のいのちを失ってしまうように思えます。しかし実は、それが救いの道であり、いのちを得る道なのです。

祈り：主よ！イエス様は私の永遠のキリストです。私は自分を捨て、十字架を負って、主について行くことを、改めて決断します。

一言：イエス様は私のキリストです