聖書別日ごとの糧   >>   マタイ[2005]

2005年 05月 18日 (水)

マタイノ福音書18:1-14
天の御国で一番偉い人

Ⅰ.自分を低くする者(1-4)
 弟子たちがイエス様のところに来て、「だれが一番偉いのでしょうか。」と質問しました。弟子たちは、彼らが天の御国に入るのは当然のことであり、ただ天の御国で誰が偉いのか、序列だけが問題だと思いました。ところがイエス様は、弟子たちが子どもたちのようにならない限り、天の御国には、はいれません、と言われました。子どもたちは心が純粋であり、野心を持っていません。また両親や先生の言うことを単純に受け入れ、聞き従います。イエス様は主の弟子たちが、心の傲慢や野心を捨てて、子どもたちのようになり、純粋で謙遜な心を持つことを願われました。天の御国では、自分を低くする者が一番偉いのです。
Ⅱ.子どものひとりを受け入れる者(5-14) 
 子どもたちは、大人が学ぶべき良い点を多く持っていますが、成熟できずに足りない点も多くあります。それで子どもたちを受け入れ、愛し、助けなければなりません。子どもたちが足りないからといって、おろそかにしたり、馬鹿にして、その人につまずきを与えれば、そのような人にはわざわいがあります。弱い人につまずきを与える罪の要素が私たちの内にあるなら、徹底的になくさなければなりません。イエス様は、百匹の羊のうち一匹が迷い出れば、九十九匹を山に残し、迷った一匹を探しに出かける良い牧者です。神様は小さい者たちのひとりでも滅びることがないことを願っています。このような神様の御心を抱いた人が本当に偉い人なのです。

祈り:主よ!私は傲慢で子ども一人を尊く思うことができませんでした。私を憐れんでくださり、主の御心を見習うように助けてください。

一言:一人の子どもを尊く思う者



2005年 05月 19日 (木)

マタイノ福音書18:15-35
心から兄弟を赦しなさい

Ⅰ.悔い改めさせるのに最善を尽くしなさい(15-20)
 兄弟が罪を犯した時、ついかばってしまうものです。それは兄弟のためのようですが、実際はその兄弟のたましいを滅ぼすことなのです。だからと言って、兄弟を大勢の人の前で公に咎めれば、その心が歪んでしまい、たましいを失いかねません。それで最初は個人的に話をし、次に二人か三人の証人を連れて行って罪を悟るように助け、その次に教会に告げなければなりません。最も良い方法は兄弟のために心を合わせて祈ることです。イエス様は約束されました。「もし、あなたがたのうちふたりが、どんな事でも、地上で心を一つにして祈るなら、天におられるわたしの父は、それをかなえてくださいます。」(19)
Ⅱ.心から兄弟を赦しなさい
 私たちは罪を犯した兄弟を悔い改めさせるために最善を尽くさなければなりません。そして悔い改めた時、赦さなければなりません。どの程度赦せばいいのでしょうか。イエス様は、「七度を七十倍するまで赦しなさい」と言われます。私たちは神様から一万タラント(当時ユダヤ全土の税金が総額八百タラント)の借りを免除されました。それにも関わらず、私たちが兄弟の百デナリ(一万タラントの六十万分の一)の借りを免除しなければどうなるのでしょうか(28-34)。私たちは神様の恵みを受けた者として、心から深く兄弟を赦さなければなりません。私たちが兄弟の小さな罪を赦さなければ、神様も私たちの罪を赦してはくださいません。

祈り:主よ!私は兄弟を赦すのにけちでした。主の赦しを学び、私も赦しの愛が豊かな人になります。

一言:一万タラントの借りを免除された者


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