聖書別日ごとの糧   >>   マタイ[2005]

2005年 05月 20日 (金)

マタイノ福音書19:1-15
離婚に関する質問

Ⅰ.人は引き離してはなりません(1-9)
 パリサイ人たちはイエス様に進み出て、離婚に関する問題を質問しました(3)。当時ヘロデ王が離婚し、またローマでも離婚が普遍化されて来ていました。ところがパリサイ人たちも場合によっては離婚することもできるのではないのか、という考えがあったので、このような質問をしたのです。しかしイエス様は人がどうであれ、聖書が何を教えているのか、を話されます。聖書で、結婚は本来神様が造られましたが、神様は男と女に造って、彼らが結婚を通して結ばれ、「一心同体」になるようにされました(5,創2:24)。それで結婚した夫婦は二つではなく一つです。一つなのに、どうして分けることができるのでしょうか。また結婚は神様の摂理によって、神様が結び合わせたことによって成り立ちます。神様が結び合わせたものを、なぜ人がむやみに引き離すことができるのでしょうか。モーセが、離婚状を渡して離婚を許したのは、離婚を正当化したり、奨励するためではなく、かたくなな人間が更に重い罪を犯さないようにするために、どうすることもできずに取った処置なのです。創世記での結婚の真理はどの時代であっても、きよく守らなければなりません。
Ⅱ.ただ、それが許されている者だけができるのです。(10-15)
 結婚の真理を聞いた弟子たちは、離婚もできず、ただ縛られなければならないのなら、結婚しないほうがましです、と言いました。しかし特別な場合の他には(12)、結婚して、生んでふえることが、本来神様が人々に置かれた御旨なのです(創1:28)。

祈り:主よ!聖書的な結婚の真理を教えてくださり感謝します。私が、神様が定められた結婚に真理に従って、生きるように助けてください。

一言:聖書的な結婚の真理



2005年 05月 21日 (土)

マタイノ福音書19:16-30
永遠のいのちを得るためには

Ⅰ.そのうえで、わたしについて来なさい(16-22)
 ひとりの青年がイエス様に、「先生。永遠のいのちを得るためには、どんな良いことをしたらよいのでしょうか。」と尋ねました。青年は、何か良いことをしたら永遠のいのちを得られる、と思っていました。それで彼は幼い時から神様の戒めをみな守ってきました(20)。しかし彼の心には永遠のいのちがなく、それでイエス様に尋ねました。このような青年にイエス様は、「帰って、あなたの持ち物を売り払って貧しい人たちに与えなさい。そうすれば、あなたは天に宝を積むことになります。そのうえで、わたしについて来なさい。」と言われました。すると青年は悲しんで去って行きました。ここで彼の問題が現われます。外側から見ると、青年は神様の戒めをよく守っているように見えます。しかし実際には、自分の隣人のために、自分のものを損したことがありませんでした。神様の戒めを守っていませんでした。彼は永遠のいのち、すなわち天の宝より、この世の財産をもっと愛しました。世の財産を愛する者のたましいは、永遠のいのちを得る代わりに、たえず心配のとげに刺されて苦しみます。世の財産を主と隣人のために使い、イエス様について行くことが、永遠のいのちを得る道なのです。
Ⅱ.わたしの名のために(23-30)
 金持ちが天の御国にはいることは、らくだが針の穴を通るより難しいことです。財産に対する執着心と望みが大きいほど、天の御国に対する望みが小さくなるからです。イエス様のために財産を捨てる者は、この地での祝福だけではなく、天の御国の永遠のいのちをも受け継ぐのです(29)。

祈り:主よ!私が世の中のどんなものよりも、永遠のいのちであるイエス様を愛し、イエス様について行く者になるように、助けてください。

一言:そのうえで、わたしについて来なさい


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