聖書別日ごとの糧   >>   マタイ[2013]

2013年 07月 27日 (土)

マタイ14:1-12
バプテスマのヨハネを殺したヘロデ

1.淫乱なヘロデ(1-5)
 国主ヘロデはイエス様のうわさを聞いて、「バプテスマのヨハネが死人の中からよみがえったのだ。」と恐れました。このような恐れに捕らわれたのは、彼が不義な方法で、ヨハネを殺したからです。ヘロデは、自分の兄弟ピリポの妻ヘロデヤと結婚しましたが、これは神様の律法を破る悪い行ない(レビ18:16)なので、バプテスマのヨハネはヘロデ王に「不法です」と助言しました。この言葉を聞いたヘロデ王は、過ちを正すどころか、ヨハネを殺そうとしました。しかし、人々はヨハネを神様のしもべと認めていたので、簡単に殺すことができませんでした。人が罪を悟っても、悔い改めなければ、前よりも悪くなります。
2.不義のヘロデ(6-12)
 たまたまヘロデの誕生祝いがありましたが、ヘロデヤの娘がみなの前で踊りを踊ってヘロデを喜ばせました。気分がよくなったヘロデは、その娘に、「願う物は何でも必ず上げる。」と誓いました。その時、娘は母親にそそのかされて、「今ここに、バプテスマのヨハネの首を盆に載せて私に下さい。」と言いました。当然、ヘロデは断らなければなりませんでした。しかし自分が誓ったことを守ろうとする自尊心と、列席の臣下たちの前での体面から、娘の要求どおり、ヨハネの首をはねました。指導者が淫乱で不義であるなら、義人は生きることができず、民たちは苦しみを受けるようになります。指導者は、必ず敬虔で、正義を行なわなければなりません。

祈り:主よ!私が、悪く淫乱なこの世で、いつも悔い改める心で生きるように助けてください。この時代の指導者たちが敬虔で、正義を行なう人になるように、助けてください。

一言:指導者の影響



2013年 07月 28日 (日)

マタイ14:13-21
あなたがたで、あの人たちに何か食べる物を上げなさい

1.群衆を深く憐れまれたイエス様(13-16)
 ヨハネの弟子たちから、バプテスマのヨハネの死について、聞かされたイエス様は舟でそこを去り、自分だけで寂しい所に行かれました(14:12,13a)。イエス様は、その暗い時代に、不義の者と戦うことより、寂しい所に行かれ、神様の御声を聞こうとされました。ところが、「イエス様が寂しい所におられる」という知らせを聞いて、町々から、群衆が集まって来ました。イエス様は彼らを深く憐れまれ、彼らの病気を直されました。そうすることで、淫乱で不義の指導者の下にいる彼らの心の病も直してくださいました。民たちを助けているうちに、いつの間にか、夕方になっていました。弟子たちは心配になって、「群衆を解散させて村に行かせ、食物を買うようにしてください」とイエス様に言いました。ところが、イエス様は言われました。「彼らが出かけて行く必要はありません。あなたがたで、あの人たちに何か食べる物を上げなさい。」(16)。イエス様は、弟子たちが責任を持って、憐れな群衆を食べさせる牧者になることを、願われました。
2.五千人を食べさせられたイエス様(17-21)
 弟子たちはイエス様に言いました。「ここには、パンが五つと魚が二匹よりほかありません。」ところが、イエス様は、「それを、ここに持って来なさい」と言われました。そして、それを取り、天を見上げて祝福し、十分に五千人を食べさせました(21)。群衆を食べさせることができるのは、イエス様です。私たちがすべきことは、群衆に対する牧者の心情を持つことと、持っている物を主にささげることです。

祈り:主よ!主が群衆を憐れまれ、病を癒し、食べさせてくだることを感謝します。私も主のように仕えることを願います。

一言:憐れむ心が奇蹟を産む



2013年 07月 29日 (月)

マタイ14:22-36
わたしだ、恐れることはない

1.風を鎮められたイエス様(22-33)
 群衆を帰してしまわれたイエス様は、祈るために、ひとりで山に登られ、弟子たちは舟に乗って向こう岸に渡って行きました。ところが、舟が湖の真中に着いた時、風と波が起こりました。夜中の三時ごろに、イエス様は湖の上を歩いて、波に悩まされていた弟子たちのところに来られました。弟子たちは幽霊だと思い、恐ろしさのあまり、叫び声を上げました。イエス様は彼らに言われました。「しっかりしなさい。わたしだ。恐れることはない。」イエス様を見て勇気を得たペテロはイエス様に言いました。「主よ。もし、あなたでしたら、私に、水の上を歩いてここまで来い、とお命じになってください。」イエス様が「来なさい。」と言われると、ペテロは舟から出て、水の上を歩くことができました。ところが、イエス様を見ていた彼が風を見ると、こわくなり、そのまま湖に沈みかけました(30)。イエス様はすぐに手を伸ばして、彼をつかんで言われました。「信仰の薄い人だなあ。なぜ疑うのか。」イエス様とペテロが舟に乗ると、風はやみました。イエス様は、自然現象さえも、自由に操れる方です。このイエス様を仰ぎ見る時、どんな恐れの中でも、安心して進むことができます。しかし恐れを見て、イエス様を疑うなら、恐れによって死んでしまいます。
2.ゲネサレの病人をいやされたイエス様(34-36)
 ゲレサレとその近辺の全ての病人が出て来て、イエス様の着物のふさにさわれると、病が癒されました。イエス様は、私たちがどんな問題を抱えていても、助けることができます。

祈り:主よ!主は病気を直し、自然界までも治めることができる方です。私が苦しみの中でも、ゆれ動かされません。

一言:イエス様を信じて、しっかりします


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