イエス様は御霊に導かれて、悪魔の試みを受けるために、荒野に上って行かれました。イエス様は、悪魔の三つの試みを受け、全て、神様の御言葉で退けられました。
　第一に、神様の御言葉によって生きる(1-4)。悪魔は、四十日間断食したイエス様に、「石をパンに代えて、食べなさい。」と試みました。しかし、イエス様は、神様の御言葉で、この誘惑を退けました。「人はパンだけで生きるのではなく、神の口から出る一つ一つのことばによる。」(申8:3)。人の本当の人生は、パンを食べるのではなく、神様の御言葉とその道理のために、生きることにあります。
　第二に、あなたの神である主を試みてはならない(5-7)。悪魔はイエス様を神殿の頂に立たせ、飛び降りろと誘惑しました。しかし、イエス様は、「あなたの神である主を試みてはならない。」という御言葉で(申6:16)、悪魔の誘惑を退けました。神様は、疑いと試みる対象ではなく、ただ、信じて、聞き従うべき方です。
　第三に、あなたの神である主を拝み、主にだけ仕えよ(8-11)。悪魔は、イエス様を非常に高い山に連れて行き、すべての国々とその栄華を見せて、「もしひれ伏して私を拝むなら、これを全部あなたに差し上げましょう。」と誘惑しました。しかし、イエス様は、断固言われました。「引き下がれ、サタン。『あなたの神である主を拝み、主にだけ仕えよ。』と書いてある。」(申6:13)。イエス様は、神様だけを拝もうとし、それが苦難の道であっても、その道を行こうとされました。

祈り：悪魔の全ての試みに、御言葉で打ち勝たれたイエス様を賛美します。私も、イエス様のように、御言葉で勝利するように、祈ります。

一言：主だけに仕えよ

Ⅰ．天の御国の福音を宣べ伝えたイエス様(12-17,23-25)
　イエス様は、預言者イザヤの預言どおりに(ｲｻﾞ9:1)、ナザレを去って、カペナウムに来られ、福音を伝え始められました。「悔い改めなさい。天の御国が近づいたから。」それで、暗やみの中にすわっていた民は偉大な光を見、死の地と死の陰にすわっていた人々に、光が上がりました。今、誰でも自分の罪を悔い改めて、イエス様を受け入れるなら、その心に天の御国が臨むようになります。イエス様は、ガリラヤ全土を巡りながら、あらゆる病気、あらゆるわずらいを直され、悪霊につかれた人、てんかん持ちや、中風の者などをみな、お直しになりました(23-25)。イエス様は、私たちの治癒する者であり、救う者になられます。
Ⅱ．弟子たちを召されたイエス様(18-22)
　福音の御業を始められながら、イエス様は弟子たちを召され、彼らを養成しました。イエス様はガリラヤ湖のほとりを歩いておられた時、湖で網を打っていたシモンとその兄弟アンデレをご覧になり、弟子として召されました。また、網を繕っていたヤコブとヨハネの兄弟も弟子として召されました。彼らはためらわずに、すぐに、網を捨てて、イエス様について行きました。彼らは魚をとる人生から、「人間をとる漁師」としての人生を生きるようになりました。意味があり、価値のある人生を生きるようになりました。彼らは、後に、イエス様の十二使徒の中の核心メンバーとなり、多くの人々を救いました。イエス様の召されを受けたことは、何にも変えがたい大きな恵みであり、特権です。

祈り：主よ！罪人に、天の御国の福音を与え、弟子として召してくださり、感謝します。私がイエス様のように、使命人の人生を生きます。

一言：天の御国の福音を宣べ伝えたイエス様