聖書別日ごとの糧   >>   マタイ[2015]

2015年 07月 24日 (金)

マタイ14:1-21
何か食べる物を上げなさい

 イエス様の当時、時代背景は、あまりにも不安で、淫乱でした。その代表的な例が、政治指導者のヘロデでした。彼は弟の妻ヘロデヤを奪い、結婚しました。これは、神様の律法に背くことであり(レビ18:16)、倫理を無視した行為でした。彼はまた、「正しくない」と指摘するバプテスマのヨハネを捕らえ、牢に入れました。彼は、自分の誕生日に、ヘロデヤの娘が踊りを踊ったことに、気を良くして、「願う物は何でも必ず上げる」と見栄をはりました。しかし、その母にその娘です。ヘロデヤの娘は、バプテスマの首が欲しい、と言いました。ヘロデの家庭は、悪党の集まりでした。民たちは、このような指導者のもとに、苦しみあえぎながら、生きるしかありませんでした。
 このような時代に、行き場を失った多くの群衆がイエス様について行きました。イエス様は、彼らの病気を直し、御言葉を教えられました。いつの間にか、夕方になりました。
弟子たちは、群衆を解散させ、食物を買うようにしましょう、と言いました。ところが、イエス様は弟子たちに言われました。「彼らが出かけて行く必要はありません。あなたがたで、あの人たちに何か食べる物を上げなさい。」(16)。イエス様は、弟子たちが、憐れな群衆を、責任持って食べさせる牧者になることを願われました。弟子たちは、五つのパンと二匹の魚しか持っていませんでしたが、イエス様はそれを祝福され、男だけで五千人にもなる多くの群衆を満腹させました。イエス様は、憐れな群衆を、何としても食べさせてくださいます。また、彼らを食べさせる牧者になることを願われます。

祈り:父なる神様!私が、この時代、憐れなたましいを食べさせる牧者になるように、助けてください。

一言:何か食べる物を上げなさい



2015年 07月 25日 (土)

マタイ14:22-36
わたしだ。恐れることはありません。

 群衆を帰された後、イエス様は、一人で祈るために、山に登って行かれ、弟子たちは舟に乗って、向こう岸に行きました。ところが、舟が湖の中間にさしかかった時、風と波が起こりました。夜中の三時ごろ、イエス様は湖の上を歩いて、波に悩まされている弟子たちのところに行かれました。弟子たちは、幽霊だと思って、恐ろしさのあまり、叫び声を上げました。イエス様は彼らに言われました。「しっかりしなさい。わたしだ。恐れることはありません。」すると、勇気を得たペテロがイエス様に言いました。「主よ。もし、あなたでしたら、私に水の上を歩いてここまで来い、とお命じになってください。」。イエス様は「来なさい。」と言われ、ペテロは舟から降り、水の上を歩いて行きました。イエス様を見て行った彼が、風を見て、こわくなり、そのまま沈みかけてしまいました。イエス様はすぐに手を伸ばして、彼をつかんで言われました。「信仰の薄い人だな。なぜ疑うのか。」信仰は、イエス様を仰ぎ見ることですが、疑いは現実を見ることです。イエス様とペテロが舟に乗ると、風はおさまりました。イエス様は、自然現象までも、自在に操れる方です。このイエス様を仰ぎ見るなら、どんな試練の中でも、安心して、乗り越えることができます。しかし、問題を見て、イエス様を疑うなら、恐れに捕らわれてしまいます。
 ゲネサレとその付近の全ての病人が出て来て、イエス様の着物のふさにさわって、いやされました。イエス様は、私たちがどんな苦しみの中にいる者であっても、助けてくださいます。イエス様を信じて、頼る人は幸いです。

祈り:父なる神様!私がイエス様を信じ、どんな逆境の中でも、平安を受ける者になるように、助けてください。

一言:イエス様だけを見よう


<<(1)    前のページ(13)    14    次のページ(15)    (28)>>

聖書別日ごとの糧