聖書別日ごとの糧   >>   マタイ[2015]

2015年 11月 21日 (土)

マタイ24:1-14
この御国の福音は全世界に

Ⅰ.みな、くずされます(1,2)
 弟子たちは、エルサレム神殿の雄大で華麗なのを見て、感嘆しました。しかしイエス様は、「ここでは、石がくずされずに、積まれたまま残ることは決してありません。」と言われました。弟子たちは、宮の外的な姿だけを見ましたが、イエス様は、宮の内的な姿をご覧になりました。宮の中にいる宗教指導者たちの罪をご覧になり、祈るべき宮の中で、商人たちがひしめき合っているのを、ご覧になりました。霊的な指導者は、外面よりも内面を見なければならず、霊的な洞察力を持っていなければ、なりません。
Ⅱ.御国の福音は全世界に(3-14)
 「宮が破壊される」という御言葉を聞いて弟子たちは、「イエス様が世の終わりについて、話しておられる。」と考え、その時期と前兆について、尋ねました。しかしイエス様は、「人に惑わされないように気をつけなさい。」と話されました(4)。「また、戦争のことや、戦争のうわさを聞いても、恐れてはならない。」と言われました(6)。なぜなら、戦争が起きたからと言って、それが世の終わりではないからです(6b)。不安な世の中になると、クリスチャンたちは多くの迫害を受け、憎まれるようになります。人々はつまづき、互いに裏切り、憎み合うようになります。にせ預言者たちが多く起こって、多くの人々を惑わします。不法がはびこり、愛は冷たくなります。しかし、クリスチャンたちは、最後まで耐え忍ばなければなりません(13)。では、世の終わりはいつ来るのでしょうか。「この御国の福音は全世界に宣べ伝えられて、すべての国民にあかしされ、それから、終わりの日が来ます。」(14)。

祈り:主よ!私が、この世に辛いことがあっても、惑わされたり恐れたりせずに、天の御国の福音を宣べ伝えることができるように、助けてください。

一言:天の御国の福音は全世界に



2015年 11月 22日 (日)

マタイ24:15-31
輝かしい栄光を帯びて天から来られるイエス様

 世の終わりが近づくと、苦難が続きます。すると、人々の心の中に、不安が生じ、救い主が来られるのを切に求めるようになります。このような彼らの心を利用して、自称メシヤが多く現れるようになります。その時は、主の御名が地に落ちてしまいます。預言者ダニエルは、「荒らす憎むべき者が、聖なる所に立つの」を、幻の中で見ました。
 そこでイエス様は、エルサレムの町が陥落する日、民たちはどうするべきか、を教えてくださいました。ユダヤにいる人々は山へ逃げなさい。屋上にいる者は家の中の持ち物を持ちだそうと下に降りてはならず、畑にいる者は着物を取りに戻ってはいけない。イエス様の御言葉に従った人々は助かりました。ところが、エルサレムの宮に逃げた人々は、滅ぼされました。身重の女と乳飲み子を持つ女は、兵糧攻めによって、我が子を食べる悲劇を招きました。
 世の終わりの日、いまだかつてなかったような、これからもないような、ひどい苦難があると言われました(21)。それで、イエス様を信じる人々が、耐え忍ぶことができるように、その日数は少なくされます(22)。クリスチャンを誘惑するために、にせキリスト、にせ預言者たちが現れて、惑わして来ます。しかし、私たちは、惑わされないように注意しなければなりません。
 イエス様が再臨される、その日、太陽は暗くなり、月は光を放たず、星は天から落ち、天の万象は揺り動かされます。その時、イエス様は大能と輝かしい栄光を帯びて天の雲に乗って来られます。誰が見てもはっきり分かる姿で来られます。大きなラッパの音が鳴り響くと、御使いたちは四方にちり、天の御国の住民たちを集めに行きます。

祈り:主よ、天の御国に対する望みを与えてくださり、感謝します。その希望を抱いて、生きて行きます。

一言:栄光ある御姿で来られるイエス様



2015年 11月 23日 (月)

マタイ24:32-51
用心していなさい

 イエス様が、いつ、来られるのかは誰も分かりません。イエス様ご自身も知らず、天の御使いたちも知りません。神様だけが知っておられます。時になると、イエス様は再び、この地に来られます。
 そこで、イエス様は言われました。「いちじくの木から、たとえを学びなさい。」夏が近づくと、いちじくの木の枝は柔らかになって、葉が出て来ます。同様に、イエス様の御言葉が成就して来ると、イエス様が来られる日も、近づいていることを、知らなければなりません。イエス様が話された御言葉が全て起こってしまうまでは、この時代は過ぎ去りません(34)。天と地が滅び去ることはあっても、イエス様の御言葉は決して滅びることがありません(35)。
 ノアの時代、神様は、洪水にそなえ、箱舟を作るようにとノアに命じられました。ところが、ノアの時代の人々は、洪水には無関心で、飲んだり、食べたり、めとったり、とついだりしませんでした。自分たちがさばきに会うまで、知らなかったのです。同様に、イエス様も、思いがけない時に来られます。ある日、突然に、です。畑にふたりいると、一人は取られ、一人は残されます。ふたりの女が臼をひいていると、一人は取られ、一人は残されます。だから、目を覚ましていなければなりません。いつ、イエス様が来られても良いように、準備する必要があります。
 主をお迎えする用意は、できているでしょうか。

祈り:主よ!いつ、主が来られるか、分かりません。いつ、主が来られても、お迎えできるように、準備しておきます。助けてください。

一言:目を覚ましていなさい


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