聖書別日ごとの糧   >>   マルコ[2010]

2010年 07月 22日 (木)

マルコ5:1-20
汚れた霊につかれた人を癒されたイエス様

 イエス様がゲラサ人の地に着くと、汚れた霊につかれた人に出会いました。人々は彼を鎖と足かせでつないで置きました。しかし彼はそれを引きちぎって、誰もいない墓場に行きました。しかしそこでも変わらず彼には自由がありませんでした。夜昼となく、叫び続け、石で自分のからだを傷つけていました。村の人々も彼を押さえるだけの力がなく、彼自身も自分を抑える力がありませんでした。
 イエス様は彼をご覧になって、「汚れた霊よ。この人から出て行け」と言われました。イエス様は、汚れた霊が彼を捕らえているのが問題であること、を知っておられました。汚れた霊が彼を捕らえていたので、足かせと鎖を引きちぎり、誰もいない墓場に行っても、彼には自由がありませんでした。
 イエス様はこのような彼を助けるために、「おまえの名は何か」とお尋ねになりました。彼は自分の名を「レギオンです」(軍隊)と告白しました。すなわち彼は軍隊のように多くの汚れた霊の支配を受けていたのです。しかし彼は自分の「名前」、すなわち自分の姿をありのまま告白することで、イエス様の助けを受けることができました。私たちがイエス様の助けを受けるためには、まず自分を苦しめている問題をイエス様の前で、現さなければなりません。
 その正体が現れると、汚れた霊はこれ以上、その人にとどまっていることができませんでした。それでイエス様の許しを得て、豚の大群に入って行きました。すると二千匹ほどの豚の群れが、険しいがけを駆け降り、湖へなだれ落ちて死にました。イエス様は一人のために、二千匹の豚を犠牲にされました。

祈り:主よ!私を苦しめる問題が性格に分かるように助け、主に明かす信仰の勇気をください。

一言:お前の名は何か



2010年 07月 23日 (金)

マルコ5:21-43
恐れないで、ただ信じていなさい。

Ⅰ.長血をわずらった女を癒されたイエス様(21-34)
 十二年の間長血をわずらっていた女がいました。多くの医者を訪ね歩きましたが、何の効果もなく、むしろ病だけが悪くなる一方でした。そうしたある日、彼女はイエス様のうわさを聞くようになり、イエス様のお着物にさわることでもできれば、きっと直るという信仰を持つようになりました。果たして、その信仰どおりにイエス様のお着物にさわると、彼女の血の源がかれて、ひどい痛みが直りました。私たちが何をするのかは、それほど重要なことではありません。イエス様の御前に出て行って求めてもいいし、イエス様のお着物にふれてもいいです。行動が問題ではなく、信仰が問題です。
Ⅱ.ヤイロの死んだ娘を生き返らせたイエス様(35-43)
 会堂管理者のひとりであるヤイロが、「小さい娘が死にかけています。」とイエス様のところに願い出ました(23)。イエス様は彼の願いを聞かれ、ヤイロの家に向かっていましたが、家に向かう途中で、「ヤイロの娘が死んだ」という知らせを聞くようになりました。絶望的な状況でした。ところがイエス様はヤイロに言われました。「恐れないで、ただ信じていなさい。」そしてヤイロの家に入って行き、死んだ少女に言われました。「少女よ、起きなさい。」すると死んでいた少女が起き上がりました。
 私たちがイエス様を信じて求めても、状況がさらに悪くなることもあります。しかしイエス様は死んだ人をも生き返らせるいのちの主です。私たちが恐れないで、最初の信仰を最後まで守るならば、イエス様は必ず私たちを助けてくださいます。

祈り:主よ!私が、状況がさらに悪くなっても、恐れずに、信仰を守る人になるように、助けてください。

一言:信じていなさい


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