聖書別日ごとの糧   >>   マルコ[2010]

2010年 08月 25日 (水)

マルコ15:1-15
ピラトから裁判を受けるイエス様

Ⅰ.「そのとおりです」(1-5)
 宗教指導者たちは議会で、イエス様が神聖冒?罪の罪を犯した、と定めました。しかしピラトには、「イエス様が、自分を王だと主張し、ローマに逆らっている」という政治的な理由を挙げて、訴えました。それでピラトは「あなたは、ユダヤ人の王ですか。」と尋問しました。この質問には、政治的なわなが潜んでいました。それでもイエス様は「そのとおりです。」と認めました(2)。ユダヤ人の王はメシヤの称号です。イエス様は、ほかの訴えでは黙っておられましたが、ご自分がメシヤであることを現す時には、少しもためらわずに、はっきりと証しされました(マコ14:62)。これは、イエス様がすでにゲツセマネで、神様の御旨に服従しようと、決断されたからです。イエス様は沈黙によって、神様に対する信仰と従順を現されました。
Ⅱ.死刑判決を下したピラト(6-15)
 ピラトは、イエス様には何の罪のなく、祭司長たちのねたみから訴えられていること、を知っていました(10)。それで祭りの特例で、イエス様を釈放しようと、しました。しかし彼は法と良心に従って、細心の裁判ができず、群衆と妥協しようとしました。結局、祭司長たちに扇動された群衆の声に圧倒され、イエス様に十字架刑を宣告してしまいました。彼は何が正しいのかを知っていましたが、正しいまま行動することができない卑怯者であり、弱い者でした。彼は、結局メシヤを殺した張本人として、歴史のさばきを受けるようになりました。

祈り:主よ!私がピラトのように真理を知りながらも、真理の側に立てない卑怯者にならないように、助けてください。

一言:指導者の責任



2010年 08月 26日 (木)

マルコ15:16-32
十字架につけられたイエス様

Ⅰ.嘲弄されたイエス様(16-20)
 兵士たちはイエス様を、総督官邸の中に、連れて行きました。イエス様は、ピラトの指示でむち打たれ、肉が引き裂かれ、全身血だらけになりました(15)。このような状態で、イエス様は、また無知なローマの兵士たちから嘲弄されました。兵士たちはイエス様に紫の衣を着せ、いばらの冠を編んでかぶらせ、葦の棒で頭をたたいたり、つばきをかけたりしました。彼らはあまりにも無知で、残忍で、暴虐的でした。イエス様はその全ての侮辱と嘲弄に、静かに堪えておられました。
Ⅱ.十字架を担われたイエス様(21-32)
 イエス様は十字架を背負い、何度も倒れながら、ゴルゴダの場所に行かれました。そしてそこで、二人の強盗と一緒に十字架につけられました。十字架の苦痛はどれだけひどいものだったのか、千回も気絶した、と言います。十字架刑は人類が考案した死刑制度の中でも、最も残忍で苦痛のものでした。イエス様は、その恐ろしい苦難をみな耐え忍ばれました。また全ての嘲笑と批判に耐え忍ばれました(29-32)。
 イザヤ書53章を読んでみましょう。イエス様がこのようにむち打たれ、十字架につけられたのは、私たちの罪ととがのためです。彼がむち打たれることで私たちは癒され、十字架で血を流されることで、罪の赦しを受けるようになりました。イエス様の十字架は、私たちを呪いとさばきから、永遠のいのちに移してくれます。

祈り:主よ!虫に等しい罪人のために、十字架のひどい苦難を受けられたイエス様を考える時、感激の涙を流します。

一言:王の王、私の主がなぜ苦しみを受けられたのか



2010年 08月 27日 (金)

マルコ15:33-47
死んで葬られたイエス様

Ⅰ.十字架で死なれたイエス様(33-41)
 イエス様は、十字架の苦しみによって、大声で叫ばれ、死なれました。イエス様は、私たちの代わりに、神様に捨てられ、私たちが受ける呪いを、代わりに受けられました。それで私たちが律法の呪いから贖われるようになりました(ガラ3:13)。
 イエス様が十字架で死なれると、神殿の幕が上から下まで真っ二つに裂かれました。至聖所は年に一度、大祭司だけが子羊の血をふりかけた後に、入って行って、贖いのいけにえをささげる所です。垂れ幕は神様と人の罪の壁を意味します。しかし今、イエス様の死で幕が破れ、神様と人の間の罪の壁がなくなりました。それでイエス様は完全な神殿となり、人類が神様に出て行ける新しくも生ける道になられました。今、誰でも、またどんな罪があっても、これ以上わずらわしいいけにえをささげる必要がありません。いつでも、どこでも、イエス様の血によって、大胆に出て行き、罪の赦しを受けることができます。
Ⅱ.墓に葬られたイエス様(42-47)
 イエス様の死を見たアリマタヤのヨセフは、ピラトに、イエス様の死体を求めました。そして自分のために岩の上に掘った墓に、イエス様を葬りました。イエス様が墓に葬られた時、私たちの罪も一緒に墓に葬られました(ロマ6:4)。

祈り:主よ!十字架で死なれたことで、救いの道を開かれた主の大きな愛を賛美します。

一言:罪の壁を崩された神様


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