聖書別日ごとの糧   >>   マルコ[2014]

2014年 07月 09日 (水)

マルコ13:1-13
福音がまずあらゆる民族に

1.世の終わりの前兆(1-9,11-13)
 イエス様の弟子のひとりが、華麗で荘厳なエルサレム神殿を見て驚き、ため息をつきました。イエス様は、このような彼に、この神殿はいずれ完全に破壊されるという衝撃的な御言葉を話されました。この御言葉を聞いた弟子たちは、すぐに「世の終わりが来る」と思い、イエス様にその前兆について尋ねました。イエス様は、世の終わりの前兆を話される前に、まず人に惑わされないように気をつけなさい、と言われました。
 どの時代にも、にせキリストが現れて、人々を惑わします。特に、戦争、紛争、地震、ききんのような災いが起きると、人々の心には恐れが生じ、このような恐れを利用して人々を惑わす人々が奇蹟を見せるようになります。それだけではなく、クリスチャンたちは多くの迫害を受けるようになります。家族からも殺されるようになり、全ての人々から憎まれるようになります。その時、私たちは、人々にだまされたり、周囲からの威嚇を受けたりしても、信仰を捨てないように注意しなければなりません。聖霊に頼って、最後まで耐え忍ばなければなりません(11,13)。
2.世界宣教(10)
 弟子たちはイエス様に、世の終わりの前兆を尋ねました。しかし、イエス様は、「こうして、福音がまずあらゆる民族に宣べ伝えられなければなりません。」と話されました(10)。イエス様は、世の終わりが来る前に、まず、福音があらゆる民族に宣べ伝えられなければならないと言われます。神様は、全ての人々を救うことを目標にして、御業を成し遂げておられます。神様には、世界宣教が最も大切なことです。

祈り:主よ!世の終わりが来ても、惑わされたり、恐れに捕らわれたりせずに、全ての国に福音を伝えることに力を入れられるように、助けてください。

一言:福音がまずあらゆる民族に



2014年 07月 10日 (木)

マルコ13:14-27
栄光ある人の子の再臨

1.最後の苦難(14-23)
 弟子たちは、イエス様に、終わりの日の前兆を尋ねました。それで、イエス様は、人々に惑わされずに注意することと、福音がまず、あらゆる民族に宣べ伝えられなければならない、と言われました。そして、続けて、終わりの日に起きることについて、話されました。
 終わりの日の前兆は、何よりも、「荒らすべき憎むべきもの」が、自分の立ってはならない所に立つようになります(14)。神様の神性は消え去り、物と肉体が世を支配し、価値観が変わるようになります。今日、世界の至る所で、このようなことが起きています。世の終わりが近づいて来た証拠です。
 世の終わりが近づいて来ると、前にも後にもない大きな苦難が起こります。その時、災いを受けないためには、世の財産に対する未練を完全に捨てなければなりません(14-16)。また、しるしや不思議なことを行ない、信じる者たちを惑わすにせキリストに気をつけていなければなりません(21-23)。
2.人の子の再臨(24-27)
 苦難の後には、太陽は暗くなり、星は天から落ち、天の万象は揺り動かされます。その時、イエス様は雲にのって、偉大な力と栄光を帯びて再臨します。天の御使いたちを送り、地の果てから天の果てまで、四方からその選びの民を集められます。イエス様の再臨は、信じる者には救いが完成する望みの日ですが、信じない人たちには恐ろしいさばきの日となります。この最後の勝利の日を仰ぎ見る時、苦難の中でも耐え忍び、信仰によって生きることができます。

祈り:主よ!私も主の再臨を慕い求めます。苦難の日に、力の限り祈り、信仰の中心を守ります。

一言:偉大な力と栄光を帯びて来られるイエス様



2014年 07月 11日 (金)

マルコ13:28-37
目を覚ましていなさい

1.いちじくの木から、たとえを学びなさい(28-31)
いちじくの木の枝が柔らかになって、葉が出て来ると、夏が近いことが分かります。そのように、イエス様の再臨が近づいて来ると、世の終わりの前兆が現れるのは当然のことです。世の中で起こっている戦争と、宗教上の紛争、そして異端と新興宗教が興っているのを見ると、私たちはイエス様の再臨が決して遠い未来のことではないと、思うようになります。人の子が戸口まで近づいているのかも知れません。
 イエス様の全ての御言葉は、決して滅びることがありません。イエス様の全ての御言葉は、必ず成就します。イエス様が再び来られ、すべてのものをさばかれる、という御言葉も、必ず成し遂げられます。それで、私たちは霊的な分別力を持って、前兆を見極めなければなりません。
2.目を覚ましていなさい(32-37)
 イエス様が再臨される日がいつであるのかは、誰も知りません。天の御使いも、イエス様も知らず、ただ、父なる神様だけが知っておられます。ある人たちが、「何月何日に来る、お告げを受けた。」と主張しながら、人々を惑わしますが、これはみな偽りです。再臨される日は、神様の主権に属しています。
 私たちは、時と期限を神様にゆだね、イエス様がいつ来られても、お迎えできる準備をしていなければなりません。まるで、いつ帰って来るかもしれない主人を待つしもべのように、目を覚ましていなければなりません(33-35,37)。また、神様に任された使命を忠実に担わなければなりません。

祈り:主よ!主が来られる日がそんなに遠くないことを悟ります。私が日々目を覚まし、任された使命を忠実に担うように、助けてください。

一言:目をさましていなさい


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