聖書別日ごとの糧   >>   マルコ[2014]

2014年 07月 17日 (木)

マルコ15:1-15
ピラトから尋問されたイエス様

1.その通りです(1-5)
 宗教指導者たちは、全議会で、イエス様が神聖冒涜罪を犯したとして、有罪判決を下しました。しかし、ピラトには、「イエス様が自分を王だと言って、ローマに逆らっている」と言って、政治的な理由を出して訴えました。それで、ピラトは、「あなたは、ユダヤ人の王ですか」と言って、尋問しました。この質問には、政治的な罠がありました。それでもイエス様は、「そのとおりです」と言って、肯定されました(2)。ユダヤ人の王は、メシヤの称号です。イエス様は、ほかの訴えには黙っておられましたが、ご自分でメシヤであることを明かす時には、少しもためらうことなく、はっきりと言い表しました(マコ14:62)。これは、イエス様がすでにゲツセマネの園で、神様の御旨に服従しようと、決断されたからです。イエス様は、沈黙によって、神様に対する信仰と従順を現わされました。
2.死刑判決を下したピラト(6-15)
 ピラトは、イエス様には何の罪もなく、大祭司の妬みによって訴えられていることを、知っていました(10)。それで、祭りの日の特赦でイエス様を釈放しようとしました。しかし、彼は法と良心に従って、最後まで裁判できず、群衆と妥協しようとしました。結局は、大祭司に扇動された群衆の声に圧倒され、イエス様に十字架刑を言い渡してしまいました。彼は、何が正しいのかを知っていながら、正しいことを行なえない卑怯者であり、弱虫でした。彼は、結局メシヤを殺した張本人として、歴史のさばきを受けています。

祈り:主よ!私がピラトのように、真理を知りながら真理の側に立てない卑怯者にならないように、助けてください。

一言:指導者の責任



2014年 07月 18日 (金)

マルコ15:16-32
十字架につけられたイエス様

1.嘲弄されたイエス様(16-20)
 兵士たちはイエス様を総督官邸の中に連れて行きました。イエス様は、ピラトの指示に従って、むちで打たれ、肉が引き裂かれ、体中から血を流されました(15)。このような状態で、イエス様は再び無知なローマの兵士たちから嘲弄されました。兵士たちはイエス様に紫の衣を着せ、いばらの冠を頭にかぶらせ、葦の棒で頭をたたいたり、つばきをかけたりしました。彼らは、あまりにも無知で、残忍で、残酷でした。イエス様は、その全ての侮辱と嘲笑をじっと耐え忍ばれました。
2.十字架を耐え忍ばれたイエス様(21-32)
 イエス様は十字架を背負い、何度も倒れながら歩かれ、ゴルゴダの丘を上って行かれました。そして、そこでイエス様は二人の強盗と共に十字架につけられました。十字架の苦しみはどれだけ過酷なものなのか、死ぬまで千度も気絶する、と言われています。十字架刑は人類が考案した死刑制度の中でも、最も残忍で苦痛のあるものでした。イエス様は、その恐ろしい苦しみを全て耐え忍ばれました。また、全ての嘲笑と批判を受けられました(29-32)。
 イザヤ書53章を読んでみましょう。イエス様が、このようにむち打たれ、十字架につけられたのは、私たちの罪と咎のためです。彼がむち打たれたことによって、私たちはいやされ、十字架で血を流されたことで、罪の赦しを受けるようになりました。イエス様の十字架は、私たちを呪いとさばきから、永遠のいのちへと移してくれます。

祈り:主よ!虫にも等しい罪人のために、十字架のそのひどい苦しみを受けられたイエス様を考える時、感激の涙を流します。

一言:なぜ私の主はひどい苦しみをお受けになったのか



2014年 07月 19日 (土)

マルコ15:33-47
死んで葬られたイエス様

1.十字架で死なれたイエス様(33-41)
 イエス様は十字架の苦しみによって、壮絶な叫び声を上げ、死なれました。イエス様は、私たちの代わりに神様に捨てられ、私たちが受ける呪いを、代わりに受けられました。それで、私たちは律法の呪いから贖い出されました(ガラ3:13)。
 イエス様が十字架で死なれると、神殿の幕が上から下まで真二つに裂けました。神殿は、聖所と至聖所に分けられ、その間には垂れ幕がありました。至聖所は年に一度、大祭司だけが子羊の血を降り注いだ後、入って行って、贖いのいけにえをささげる所です。垂れ幕は、神様と人間の間の罪の壁を意味します。しかし今、イエス様の死によって、幕は裂かれ、神様と人間の間の罪の壁は役に立たなくなりました。それで、イエス様は完全な神殿となり、人々が神様の所に進み出ることのできる新しく、生きた道になりました。今、だれでも、また、どんな罪があっても、これ以上、煩わしいいけにえをささげる必要はありません。いつでも、どこでも、イエス様の血を受けて、大胆に進み出て、罪の赦しを受けることができます。
2.墓に葬られたイエス様(42-47)
 イエス様の死を見たアリマタヤのヨセフはピラトに、イエス様のからだの下げ渡しを願いました。そして、自分のために、岩を掘って造った墓に、イエス様を納めました。イエス様が墓に葬られた時、私たちの罪も一緒に墓に納められ、葬られました(ロマ6:4)。

祈り:主よ!十字架で死なれたことで、救いの道を開かれた主の大きな愛を賛美します。

一言:罪の壁を壊されたイエス様


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