聖書別日ごとの糧   >>   ルカ[2020]

2020年 09月 11日 (金)

ルカの福音書21:5-19(19)
忍耐することによっていのちを勝ち取りなさい

 21章は、マタイの福音書24章、マルコの福音書13章とともに、福音書の小黙示録と言われています。世の終末に向けてどのようなことが起こるかが語られているからです。宮が美しい石や奉納物で飾られている、と何人かが話していました。ところが、イエス様は「どの石も崩されずに、ほかの石の上に残ることのない日が、やって来ます。」と言われました。これは、イエス様を受け入れないで堕落した宮と世に対するさばきについて言われたのでした。
 イエス様は、宮が破壊される前と世の終わりに起こるしるしについて教えてくださいました。偽キリストが現れて、「私こそ、その者だ。」とか「時は近づいた。」などと言います。戦争や暴動のことを聞くようになります。大きな地震があり、方々に飢饉や疫病が起こります。このようなことが起こっても、恐れてはいけません。終わりはすぐには来ないからです。これらのことすべてが起こる前に、人々はクリスチャンに手をかけて迫害します。その迫害はクリスチャンにとっては、証しする機会となります。このような終わりの日が近づく時にクリスチャンに要求されるのは忍耐です。クリスチャンであっても、世の中が不安定になったり、仕事や信仰生活がうまくいかなくなったりすると、耐え難くなります。イエス様は、世の終わりの時代を生きるクリスチャンは、どのような災害や迫害が発生しても恐れてはいけないと言われます。偽キリストによる惑わし、様々な災難、クリスチャンに対する迫害の中でも、「忍耐することによって自分のいのちを勝ち取りなさい」と言われます。世の終わりが近づけば近づくほど忍耐が必要です。現在の生活に耐えられない人は、未来に輝くことができません。神様が今の苦しみから守ってくださることを信じて忍耐しなければなりません。最後の勝利者となり、栄光を受けることを信じて忍耐しなければなりません。


適用:世の終わりのしるしが起こる中で信仰が揺れていませんか

一言:信仰によって最後まで忍耐しよう



2020年 09月 12日 (土)

ルカの福音書21:20-28(28)
身を起こし、頭を上げなさい

 これからイエス様はエルサレムの滅亡過程と弟子たちの対処方法について、詳しく教えてくださいます。エルサレムが軍隊に囲まれるのを見たら、そのときには、その滅亡が近づいたことを悟らなければなりません。ユダヤ人はローマ軍隊が攻めて来る噂を聞いた時、都の中にいると神様が守ってくださると思ってエルサレムに集まりました。しかし、イエス様はユダヤにいる人たちは山へ逃げ、都の中にいる人たちはそこから出て行くように言われました。神様がエルサレムを裁かれるのは避けられないことがだからです。その日にはエルサレムに大きな患難が起こり、殺され、捕虜となって、あらゆる国の人々のところに連れて行かれます。AD70年ローマ軍隊がエルサレムを攻めて来た時、110万人が死に、およそ9万7千人が捕虜として連れて行かれました。
 続いてイエス様は主の再臨の前に世界に起こるしるしについて教えてくださいます。太陽と月と星にしるしが現れ、地上では海と波が荒れどよめいて、諸国の民が不安に陥って苦悩します。これは全世界に避けられない終わりの日に起こる災いについて言われることです。そのとき人々は、人の子が雲のうちに、偉大な力と栄光とともに来るのを見るのです。宇宙を創造し、歴史を始められた神様は必ずさばきによって終わらせる時があります。イエス様はこれらのことが起こり始めたら、身を起こし、頭を上げなさいと言われます。これは世の人々のように恐れたり、萎縮したりしないようにということです。神の国に対する望みを持って積極的に主を迎えなさいということです。イエス様の救いが完成される時、主を信じる者は罪と死、サタンから完全に解放されて栄光の姿に変ります。その日はイエス様を信じる人々にはお祝いの日であり、信じない人々には恐ろしいさばきの日になります。


適用:災難の前で恐れていませんか

一言:イエス様の再臨を望む



2020年 09月 13日 (日)

ルカの福音書21:29-38(36)
いつも目を覚まして祈っていなさい

 イエス様は世の終わりのしるしについて言われた後、いちじくの木を見なさいと言われます。木の芽が出ると、それを見て、すでに夏が近いことが分かります。同じように、世の終わりのしるしを見たら、神の国が近いことを知らなければなりません。エルサレムの滅亡はすぐに起こります。主の計画によって人類に対するさばきもすぐに起こります。多くの人は、世の終わりが近づいていることを知らず、自分勝手な道を歩みます。しかし、世の終わりは近づいています。人はいつか死ぬ時が来て、神様の御前に立つようになります。私たちの寿命が尽きる時は必ず来ますし、主の再臨も必ず来ます。この警告の御言葉は必ず成就します。
 ですから、よく気をつけなければなりません。立っていると思う者は、倒れないように気をつけなければなりません(Ⅰコリント10:12)。霊的に目を覚ましていなければ、放蕩や深酒で堕落してしまいます。思い煩いで押しつぶされて霊的に鈍感な人になります。その日が罠のように、突然やってくることがないように、よく気をつけなければなりません。主の再臨とさばきは、すべての人類に臨みます。私たちは、いつ主が来られても喜んで迎えることができるようにいつも目を覚まして祈っていなければなりません。祈る時、主は私たちの心を守り、平安を与えてくださいます(ピリピ4:6,7)。私たちは、食事時にいのちの食事を与える、忠実で賢いしもべになるべきです(マタイ24:45)。イエス様はいつも祈ることと福音を伝えることに励まれました。


適用:生活の思い煩いで心が鈍くなっていますか

一言:いつも目を覚まして祈っていなさい


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