聖書別日ごとの糧   >>   ルカ[2023]

2023年 01月 29日 (日)

ルカの福音書3:1-20(3)
悔い改めのバプテスマ

 当時のローマ皇帝はティベリウスで、ピラト、ヘロデ、ピリポ、リサニアがイスラエルを治めていて、アンナスとカヤパが大祭司でした。そういう時代に、神様のことばが荒野でザカリヤの子ヨハネに臨みました。ヨハネはヨルダン川の周辺のすべての地域に行って、罪の赦しに導く悔い改めのバプテスマを宣べ伝えはじめました。彼は力強く悔い改めのメッセージを説き、悔い改める人にはバプテスマを授けました。なぜ人々に悔い改めを迫ったのでしょうか。悔い改める人には罪の赦しと救いが与えられるからです。人は何の悩みもなさそうな人でもそれぞれ深刻な罪の問題を抱え、苦しんでいます。

 ヨハネの働きは預言者イザヤのことばの成就です。ヨハネは荒野で叫ぶ者の声として主の道を用意する先駆者です。彼は人々の谷のような心を埋め、山と丘は低くし、曲がったところはまっすぐにし、険しい道は平らにします。このように、あらゆる人が悔い改め、心を備えることによって、初めて王なるイエス様が来られます。ヨハネは偽善的な宗教指導者たちに向かって、まむしの子孫たちだと厳しく咎めました。群衆、取税人、兵士たちには悔い改めにふさわしい実を結ぶように具体的に教えています。ヨルダン川のリバイバルによってヨハネの人気が急上昇しました。人々はヨハネに注目し、もしかするとキリストではないかと心の中で考えました。そこで、ヨハネは自分に集中している人々の視線をイエス様へと向けさせました。彼は心が高ぶりやすい時でも謙遜に自分を低くしました。ひたすらイエス様の先駆者としての役割に徹しました。



祈り:罪人である私は何度も自分の罪の問題で苦しんでしまいます。自分の罪をよく認め、悔い改めにふさわしい実を結ぶようにしてください。

一言:悔い改めなさい



2023年 01月 30日 (月)

ルカの福音書3:21-38(22)
あなたはわたしの愛する子

 ヨルダン川で民がみな、バプテスマを受けていたころ、イエス様もバプテスマを受けられました。そして、祈っておられると、天が開け、聖霊が鳩のような形をして、イエス様の上に降って来られました。罪によって閉ざされていた天の扉がイエス様によって開かれました。聖霊が降られたのはこれからイエス様が聖霊の力に満ちてメシヤとしての御業を成されることを示しています。また、天から「あなたはわたしの愛する子。わたしはあなたを喜ぶ。」という声がしました。

 イエス様は罪のない神様の御子としてバプテスマを受ける必要はありません。しかし、イエス様は私たち罪人と同じようになられ、私たちと共に歩まれました。罪によって滅びることが定められていた私たちの代わりに、イエス様がすべてを引き受けて十字架で死んでくださいました。父なる神様は、罪人の一人のようになってバプテスマを受けられ、私たちと共に歩まれ、苦難の道である十字架へ向かうイエス様を愛し、喜ばれました。私たちはイエス様を信じることで神様の子としていただけました。イエス様について行く道は花道ではなく十字架の苦難の道です。にもかかわらず、自分を捨て、自分の十字架を負い、イエス様について行こうと決断した私たちを、父なる神様は愛してくださいます。共に歩み、喜び、祝福してくださいます。ルカはイエス様の系図を記しています。マタイの福音書はアブラハムからの系図になっていますが、ルカは人類最初の人アダムにまでさかのぼっています。ここから、イエス様が全人類の救い主であることがわかります。



祈り:花道ではなくともイエス様について行きます。十字架は重いですが、共に背負い、共に歩んでくださる神様に感謝します。

一言:わたしはあなたを喜ぶ


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