聖書別日ごとの糧   >>   ルカ[2023]

2023年 01月 31日 (火)

ルカの福音書4:1-13(4)
人はパンだけで生きるのではない

 聖霊に満ちたイエス様は、ヨルダンから帰られ、御霊に導かれて荒野で四十日間、悪魔の試みを受けられました。その間何も食べていなかったので空腹を覚えられました。極限の状態におられたイエス様に悪魔は近づいて来て「あなたが神の子なら、この石に、パンになるように命じなさい。」と言いました。

 イエス様は「人はパンだけで生きるのではない」と答え、悪魔の誘惑を退けられました。どんな極限状況においても、供給者であられる神様を信じ、ご自分のミッションに集中されました。現代社会では、人々は物の豊かさに幸せがあると考え、追いかけています。しかし、人間の幸せと命は物の豊かさよりも、神様から来るものです。経済難があると、悪魔は神様から離れさせパン作りに専念するようにささやきます。そんな時こそ、私たちはイエス様のように神様を信じ、まっすぐ使命の道を歩いて行かなければなりません。過度な欲は捨てて神様のこと、使命を優先すべきです。

 悪魔はまたたくまに世界のすべての国々を見せ、自分の前にひれ伏すなら与えると誘惑しました。しかし、イエス様はそれをきっぱりと退け、主を礼拝し、主にのみ仕えようと方向をつかみました。悪魔はイエス様を連れてエルサレムの神殿の屋根の端に立たせて、神の子ならここから下に身を投げろと言いました。悪魔は巧みに御言葉を引用しながら神様の愛を試みようとしました。しかし、イエス様は「あなたの神である主を試みてはならない」と断固として悪魔の誘惑を退けられました。



祈り:つい物質的な豊かさに目がいってしまう自分を認め、悔い改めます。悪魔の誘惑に負けないように神様を信じ、祈りの中で戦っていけるよう力を与えてください。

一言:パンだけで生きるのではない



2023年 03月 11日 (土)

ルカの福音書4:14-30(21)
今日、この聖書のことばが実現しました

イエス様は悪魔の誘惑に打ち勝ち、御霊の力を帯びてガリラヤに帰られました。イエス様は、会堂で教え、すべての人に称賛されました。それから、イエス様はご自分の育ったナザレに行き、いつもしているとおり安息日に会堂に入り、聖書を朗読しようして立たれました。イエス様はイザヤ書61章1,2a節を朗読しましたが、その御言葉はメシアが来られると真の恵みの年が成就されるという御言葉でした。恵みの年とはヨベルの年です。ヨベルの年は五十年目になると、奴隷を解放し、失った土地を回復し、自分の故郷に帰る恵みの制度です。メシアは私たちに喜びと恵みを与えるために来られました。イエス様は貧しい人々に福音を、捕らわれ人には解放を、目の見えない人には目の開き、虐げられている人には自由を与えてくださいました。イザヤの預言がイエス様によって成就しました。

イエス様の言葉は、聞く人々が驚くほど権威と恵みに満ちていました。ところが、ナザレの人々は、イエス様がヨセフの子であるという理由で、キリストとして受け入れませんでした。彼らはイエス様を受け入れず、代わりにしるしを求めました。彼らがしるしを求めたのは、不信仰のためでした。過去にもイスラエル人は先入観と不信仰のためにイスラエルの預言者たちを無視したので主の恵みを受けることができませんでした。むしろ先入観のない異邦人たちの方が、主のしもべたちを尊重して恵みを受けました。自分たちの先祖を無視し、異邦人をほめるイエス様の御言葉を聞いたナザレの人々は悔い改めず、憤りに満たされ、イエス様を殺そうとしました。



祈り:聖書の約束通りに、私たちの傷を癒し、自由を与えるためにイエス様が来て下さったことを感謝します。イエス様によって、私は癒され、赦され、自由になりました。

一言:主の恵みの年がやってきた



2023年 03月 12日 (日)

ルカの福音書 4:31-44(43)
そのために遣わされたのですから

イエス様はカペナウムに下られて、安息日には、人々に教えておられました。そのことばには権威がありました。会堂に、汚れた悪霊につかれた人がいて、大声で叫びました。その人の中にある悪霊がイエス様を見て苦しくなったからです。イエス様はその悪霊を叱って、その人から出て行くように言われました。イエス様の御言葉には悪霊を追い出す権威と力がありました。

イエス様が会堂を出て、シモンの家に入られると、シモンの姑が、ひどい熱で苦しんでいました。人々は彼女のことをイエス様にお願いしました。イエス様が熱を叱りつけられると、熱はひきました。イエス様は様々な病で弱っている者を癒し、悪霊を追い出してくださいました。朝になって、イエス様は寂しい所に出て行かれました。群衆は、イエス様が自分たちから離れて行かないよう引き止めておこうとしました。しかしイエス様は、ほかの町々にも、神の国の福音を宣べ伝えなければならないと言われました。イエス様は、そのために遣わされたと言われました。

悪霊と様々な病が人々を治めています。イエス様はそのような人々に神様の国を広げようと尽力しました。神の国とは、神様の統治を受ける領域のことです。究極的な神の国は最後の日に臨まれますが、現在的な神の国は、今私たちの心に臨んでいます。神の国は福音を通じて成り立ちます。ですから、私たちは福音を宣べ伝えなければなりません。私たちが福音を宣べ伝えないと人々は悪霊に治められて苦しみます。



祈り:イエス様に癒していただいた私が、この世の苦しんでいる人々に神の国というよい知らせを伝えていくことができるようお祈りします。

一言:私を救った良い知らせを、他の人々にも


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