聖書別日ごとの糧   >>   ルカ[2023]

2023年 09月 17日 (日)

ルカの福音書16:1-18(9)
不正の富で、自分のために友をつくりなさい

 イエス様は、財産をどのように使うべきかを弟子たちに教えるために、一つの例えを話されました。ある金持ちに一人の管理人がいましたが、この管理人が主人の財産を無駄遣いしているという訴えがなされました。それで主人は、彼から管理の仕事を取り上げようとしました。管理人は、これからどうやって食べていこうかと悩んだ末、主人の債務者たちを一人ひとり呼んで、彼らの債務を減らす文書を書かせました。彼の行為は文書偽造にあたる罪でした。ところが、主人はその不正な管理人が賢い行動をしたとほめました。主人が彼の行動をほめたのは、彼が他人の財産で自分の未来を準備したからでした。

 イエス様は弟子たちに、「不正の富で、自分のために友をつくりなさい」(9)と言われます。ここで、「不正の富」とはこの世にある富のことです。私たちがこの世で持っている富は永遠ではありません。しかし、この富をもって人々を助け、生かすことに用いる人は、いつかその友の助けを受けることができます。それだけではありません。神様はそんな私たちに神様の御国と永遠のいのちを与えてくださいます。なぜなら、富をもって人を助け、人を生かすことが、神様の御国にふさわしいからです。財産をどのように使うのかによって、その人が神様に仕えるのか、この世の富に仕えているのかがわかります。自分のためだけに財産を使う人は、この世の富に仕える人です。しかし、財産とは神様が自分に預けられたものであることを悟って、その財産で助けが必要な人を助ける人は、神様に仕える人なのです。



祈り:主よ、私たちも、財産の奴隷になりやすいことを学びます。はっきりとした価値観を持って、財産を知恵深く、御心を求めながら使うように助けてください。

一言:友をつくりなさい



2023年 09月 18日 (月)

ルカの福音書16:19-31(24)
金持ちに対する警告

美しい紫の衣や柔らかい亜麻布を着て、毎日ぜいたくに遊び暮らしていた金持ちと、その食卓から落ちる物で腹を満たしたいと思っていたラザロについて考えてみましょう。彼らが死んだ後、状況が全く違ってきました。ラザロはアブラハムのふところに抱かれ、金持ちはハデスの火の中で苦しむようになりました。人は蒔いた通りに刈り取るものです。金持ちは、自分は豊かだと言って、それを自分の利益と安楽だけのために使ってはいけません。貧乏人のことを考え、助けなければなりません。死んだ後にいくら悔い改めても何の役にも立ちません。

金持ちは、ラザロを自分の兄弟たちのところに送って自分と同じハデスに来ないように警告をしてください、と頼みました。しかし金銭に対する貪欲と肉体の安楽だけを求める人々は、死んだ人が生き返る奇跡を見ても、それを受け入れることができません。私たちは、所有が多いほど、神様の御言葉に耳を傾け、悔い改め、御言葉に聞き従う生活に力を入れなければなりません。物によって心が麻痺してしまうなら、悟って悔い改めることが本当に難しくなります。



祈り:主よ、主が祝福される時、御言葉に耳を傾け、貧しい人たちを助けることができるように助けてください。

一言:祝福された時、注意しなさい


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