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2005年 12月 22日 (木)

ルカの福音書1:5-25
メシヤの預言者ヨハネ


Ⅰ.名をヨハネとつけなさい(5-17)

 ユダヤの王ヘロデの時に、ザカリヤとエリサベツという祭司の夫婦が住んでいました。この二人は神様の御前に正しく、主のすべての戒めと定めを落度なく踏み行なっていました。この家庭には子どもがいないという深刻な問題がありましたが、任された務めを忠実に担っていました。ある日、ザカリヤはくじに当たって主の神殿にはいって香をたいていた時、御使いガブリエルが彼に驚くべき知らせを伝えました。その内容は、「神様が彼の祈りを聞いてくださり、ヨハネという名の男の子をくださる。」というものでした。ヨハネはメシヤの預言者となり、エリヤの霊と力で数多くの人々をキリストに立ち返らせるのです(17)。

 ザカリヤ夫婦は深刻な人生問題の中でも、黙々と使命に忠実であり、祈りに力を入れました。そのような時、神様は彼らをメシヤの預言者の両親として尊く用いられました。私たちも逆境の時に、忍耐で使命に忠実であるなら、神様が思いがけない方法で救いの御業に尊く用いてくださいます。

Ⅱ.「私のことばは、その時が来れば実現します。」(18-25)

 突然御使いの言葉を聞いたザカリヤは驚いて、否定的な言葉を話してしまいました。すると御使いガブリエルは、彼に子どもが生まれるまでものが言えなくなる「おしの訓練」をさせました。その後、エリサベツは御使いの言葉通りにみごもって、不妊の運命主義を克服することができました。


祈り:主よ!私がザカリヤ夫婦のように最後まで信仰の中心を守り、ヨハネのように多くの人を主に立ち返らせるように助けてください。

一言:主のために用意するのです



2005年 12月 23日 (金)

ルカの福音書1:26-56
いと高き方の子


Ⅰ.名をイエスとつけなさい(26-28)

 エリサベツが身ごもって六ヶ月目に、御使いガブリエルがダビデの子孫ヨセフと婚約をした処女マリヤに言いました。「おめでとう、恵まれた方。・・・あなたはみごもって、男の子を産みます。名をイエスとつけなさい。その子はすぐれた者となり、いと高き方の子と呼ばれます。また、神である主は彼にその父ダビデの王位をお与えになります。」町の処女マリヤに突然あまりにも大きな恵みが臨みました。彼女が産むイエス様は聖霊によって宿り、神の子と呼ばれるのです。

Ⅱ.「信じきった人は、何と幸いなことでしょう。」(39-56)

 マリヤは御使いに「ほんとうに、私は主のはしためです。どうぞ、あなたのおことばどおりこの身になりますように。」と言いました。マリヤはしもべの姿勢で御使いの言葉に従いました。その後マリヤはカウンセリングを受けるためにエリサベツを訪ねて行きましたが、彼女はマリヤと見るとすぐに聖霊に満たされて大声をあげました。「私の主の母が私のところに来られるとは、何ということでしょう。」(43)。エリサベツの確信に満ちた激励を聞いたマリヤの心には卑しい自分の人生に目を留めてくださった神様に対する賛美が出て来ました(48)。

 イエス様の誕生はマリヤにとって驚くべき恵みになっただけではなく、私たちにとっても驚くべき祝福になりました。聖霊によって宿ったイエス様は唯一の仲介者であり、私たち人間を救うことができるのです。


祈り:主よ!大きな摂理の中でマリヤの体を借りて生まれたことを感謝します。私も霊的な祝福をよく担うことができるように助けてください。

一言:神秘な摂理、驚くべき恵み



2005年 12月 24日 (土)

ルカの福音書1:57-80
救いの角


Ⅰ.彼の名はヨハネ(57-66)

 エリサベツが月が満ちて男の子を産むと、親族は子どもの名前をザカリヤとつけようとしました。ところがエリサベツとザカリヤは御使いの指示に従って名前をヨハネとつけようとしました。するとザカリヤの口が開くと、神様を賛美しました。ザカリヤは試練の時に神様の訓練をよく受けました。

Ⅱ.救いの角、日の出(67-80)

 ザカリヤは聖霊に満たされて神様を賛美しました。「ほめたたえよ。イスラエルの神である主を。主はその民を顧みて、贖いをなし、救いの角を、われらのために、しもべダビデの家に立てられた。・・・この救いはわれらの敵からの、すべてわれらを憎む者の手からの救いである。・・・われらを敵の手から救い出し、われらの生涯のすべての日に、きよく、正しく、恐れなく、主の御前に仕えることを許される。・・・そのあわれみにより、日の出がいと高き所からわれらを訪れ、暗黒と死の陰にすわる者たちを照らし、われらの足を平和の道に導く。」

 ザカリヤは賛美詩の中で、自分の子ヨハネが行なうことよりイエス様を救い主としてくださった神様をさらに賛美しました。イエス様は救いの角となり全ての敵を退けます。同時にイエス様は日の出となり、暗黒と死の陰にすわる者たちにとって大きな光となるのです。イエス様は人々から賛美を受けるのにふさわしい方です。


祈り:主よ!救いの角、日の出になられることを感謝します。このイエス様の前に全ての人生問題を持って出て行くことができるように助けてください。

一言:救いの角、日の出



2005年 12月 25日 (日)

ルカの福音書2:1-14
すばらしい喜びの知らせ


Ⅰ.飼葉おけに寝かせられたイエス様(1-7)

 イエス様が誕生される頃、皇帝アウグストが全世界に戸籍令を出しました。すべての人が住民登録をするために故郷の向かった時、ヨセフも婚約したマリヤと共に故郷であるベツレヘムに向かいました。すでに聖霊によって身重となり臨月になったマリヤは、ベツレヘムで月が満ちて男の子を産み、布にくるんで飼葉おけに寝かせました。宿屋にはいる場所がなく、馬小屋で出産したのです。イエス様はこの地に来られた神様でしたが、もっともみじめな所で誕生しました。

Ⅱ.私たちのためにお生まれになった救い主(8-14)

 イエス様がお生まれになった時、羊飼いたちが夜番をしながら羊の群れを見守っていましたが、主の使いの声を聞きました。「恐れることはありません。今、私はこの民全体のためのすばらしい喜びを知らせに来たのです。きょうダビデの町で、あなたがたのために、救い主がお生まれになりました。この方こそ主キリストです。あなたがは、布にくるまって飼葉おけに寝ておられるみどりごを見つけます。これが、あなたがたのためのしるしです。」(10-12)。イエス様の誕生は全世界の民全体のためのすばらしい喜びの知らせです。イエス様は人間の罪の問題を解決するために来られた救い主です。このイエス様の誕生によって全ての人類が罪から解放されました。それで天の軍勢が神様を賛美しました。「いと高き所に、栄光が、神にあるように。地の上に、平和が、御心にかなう人々にあるように。」(14)。イエス様の誕生は神様には栄光となり、人々には恵みの中の恵みになるのです。


祈り:主よ!人々を罪から救うために幼子の姿でこの地に来られたイエス様を賛美します。

一言:私を救うために飼葉おけに寝かせられたイエス様


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