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2012年 12月 22日 (土)

ルカ1:5-25
メシヤの先駆者ヨハネ

Ⅰ.名をヨハネとつけなさい(5-17)
 ユダの王ヘロデの時に、ザカリヤとエリサベツと言う祭司の夫婦が住んでいました。この二人は、主の御前に正しく、主のすべての戒めと定めとを落度なく踏み行なっていました。この家庭には、子どもがいない深刻な人生問題がありましたが、任された務めを担っていました。ある日、ザカリヤはくじを引き、主の神殿にはいって香をたいていた時、御使いガブリエルが彼に驚くべき知らせを伝えました。その内容は、神様が彼の祈りを聞いてくださり、ヨハネと言う男の子をくださる、というものでした。ヨハネはメシヤの先駆者となり、エリヤの霊と力で、数多くの人々をキリストに立ち戻らせます(17)。
 ザカリヤ夫婦は、深刻な人生問題の中でも、黙々と務めを忠実に行ない、祈りに力をいれました。そのような時、神様は彼らをメシヤの先駆者の両親として、尊く用いてくださいました。私たちも逆境の時に耐え忍び、務めに忠実であるなら、神様が予期しなかった方法で、救いの御業に用いてくださいます。
Ⅱ.私のことばは実現します(18-25)
 突然、御使いの言葉を聞いたザカリヤは驚いて、不信仰の言葉を言ってしまいました。すると、御使いガブリエルは、子どもが生まれるまで、ものが言えなくなる「おし」の訓練をさせました。その後、エリサベツは御使いのことばどおりに身ごもって、子どもが産めない運命を克服することができました。

祈り:主よ!私が、ザカリヤ夫婦のように、最後まで信仰の中心を守り、ヨハネのように多くの人を主に立ち戻らせるように、助けてください。

一言:主の御前に進み出て、備えなさい



2012年 12月 23日 (日)

ルカ1:26-56
いと高き方の子

Ⅰ.その名をイエスとつけなさい(26-38)
 エリサベツが身ごもってから六か月目に、御使いガブリエルがダビデの家系のヨセフと婚約した処女マリヤに言いました。「おめでとう、恵まれた方。主があなたとともにおられます。・・・ご覧なさい。あなたはみごもって、男の子を産みます。名をイエスとつけなさい。その子はすぐれた者となり、いと高き方の子と呼ばれます。また、神である主は彼にその父ダビデの王位をお与えになります。」田舎娘マリヤに突然、非常に大きな恵みが臨みました。彼女が産むイエス様は聖霊によって宿り、神様の子と呼ばれます。
Ⅱ.信じ切った者は、何と幸いでしょう(39-56)
 マリヤは御使いに、「私は主のはしためです。どうぞ、あなたのおことばどおりこの身になりますように。」と言いました。マリヤはしもべとしての姿勢を持って、御使いの言葉に従いました。その後マリヤは、カウンセリングを受けるために、エリサベツの所に訪ねて行きましたが、彼女はマリヤを見ると、聖霊に満たされて叫びました。「あなたは女の中の祝福された方。あなたの胎の実も祝福されています。私の主の母が私のところに来られるとは、何ということでしょう。」(43)。エリサベツの確信に満ちた激励を聞いて、マリヤの心には、卑しいはしために目を留めてくださった神様に対する賛美があふれ出ました(48)。
 イエス様の誕生は、マリヤにとって驚くべき恵みになっただけではなく、私たちにも驚くべき祝福になりました。御霊によって宿られたイエス様は唯一の仲介者であり、私たちを救うことができます。

祈り:主よ!大いなる摂理の中で、マリヤの体を借りてお生まれになったことを感謝します。私も、霊的な祝福をよく担うことができるように、助けてください。

一言:神秘の摂理、驚くべき恵み



2012年 12月 24日 (月)

ルカ1:57-80
救いの角

Ⅰ.彼の名はヨハネ(57-66)
 月が満ちて、エリサベツが男の子を産むと、親族たちは子どもの名前を「ザカリヤ」と名づけようとしました。しかし、エリサベツとザカリヤは、御使いの指示に従って、「ヨハネ」と名づけようとしました。するとザカリヤの舌が解け、ものが言えるようになりました。すると彼は神様を賛美しました。ザカリヤは試練の時に、神様の訓練をよく担いました。
Ⅱ.救いの角、日の出(67-80)
 ザカリヤは聖霊に満たされて、神様を賛美しました。「ほめたたえよ。イスラエルの神である主を。主はその民を顧みて、贖いをなし、救いの角を、われらのために、しもべダビデの家に立てられた。・・・われらを敵の手から救い出し、われらの生涯のすべての日に、きよく、正しく、恐れなく、主の御前に仕えることを許される。・・・日の出がいと高き所からわれらを訪れ、暗黒と死の陰にすわる者たちを照らし、われらの足を平和の道に導く。」
 ザカリヤは賛美詩で、自分の子バプテスマのヨハネが行なうことより、イエス様を救い主としてくださった神様のことを賛美しました。イエス様は救いの角であり、全ての敵を打ち砕かれます。同時に、イエス様は日の出であり、暗黒と死の陰にすわる者たちの、大いなる光となります。イエス様は、人々の賛美を受けるのに、ふさわしい方です。

祈り:主よ!救いの角、日の出になられることを感謝します。このイエス様の御前に、全ての人生問題を持って出て行くことができるように、助けてください。

一言:救いの角、日の出



2012年 12月 25日 (火)

ルカ2:1-14
すばらしい喜びの知らせ

Ⅰ.布にくるんで、飼葉おけに寝かされたイエス様(1-7)
 イエス様がお生まれになる頃、皇帝アウグストは、「全世界の住民登録をせよ」という勅令を出しました。人々はみな、登録のために、それぞれ自分の町に向かって行った時、ヨセフもいいなづけのマリヤと共に、故郷ベツレヘムに上って行きました。すでに聖霊によって身重になっていたマリヤは、ベツレヘムで出産する日になり、男子の初子を産み、布にくるんで、飼葉おけに寝かせました。宿屋には彼らのいる場所がなかったので、馬小屋で出産したのです。イエス様は、この地に降りて来られた神様ですが、最もみすぼらしい所でお生まれになりました。
Ⅱ.私たちのために、お生まれになった救い主(8-14)
 イエス様がお生まれになった時、羊飼いたちが夜番をしながら羊の群れを見守っていて、御使いの御声を聞きました。「今、私はこの民全体のためのすばらしい喜びを知らせに来たのです。きょうダビデの町で、あなたがたのために、救い主がお生まれになりました。この方こそ主キリストです。あなたがたは、布にくるまって飼葉おけに寝ておられるみどりごを見つけます。これが、あなたがたのためのしるしです。」(10-12)。イエス様の誕生は、この民全体のためのすばらしい喜びの知らせです。イエス様は、人類の罪の問題を解決するために来られた救い主です。このイエス様の誕生によって、すべての人々が罪から解放されました。それで天の軍勢が神様を賛美しました。「いと高き所に、栄光が、神にあるように。地の上に、平和が、御心にかなう人々にあるように。」(14)。イエス様の誕生は、神様には栄光であり、人々には恵みの中の恵みとなります。

祈り:主よ!人々を罪から救うために、みどり子の姿でこの地に来られたイエス様を賛美します。

一言:私を救うために、飼葉おけに寝かせられたみどり子


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