聖書別日ごとの糧   >>   ヨハネ[2024]

2024年 05月 16日 (木)

ヨハネの福音書14:1-6(6)
わたしが道である

イエス様が、「わたしが行く所に、あなたがたは今ついて来ることができません。」(13:36)と言われると、弟子たちの心は騒ぎました。今までイエス様にすべてをかけて従って来たのに、イエス様が離れてしまうなら、一体どうしたら良いでしょう。これからどのように生きたら良いのか、戸惑ったはずです。しかし、弟子たちが覚えなければならないことは何でしょうか。

第一に、イエス様は彼らから完全に離れるのではなく、場所を備えに行ってから、再び来られるのです。イエス様は神の国の王であられ、永遠のいのちを与える方です。イエス様は地上でメシア王国を建設する方だと考えたり、この世で成功させてくださる方だと信じたりするだけなら、必ず失望する時が来ます。将来、イエス様を裏切り、信仰から離れることもありえます。

第二に、イエス様は父なる神様のみもとに行く唯一の道です。「わたしが道であり、真理であり、いのちなのです。わたしを通してでなければ、だれも父のみもとに行くことはできません。」(6)。父なる神様のみもとに行く道、すなわち、私たちが救いに至る道は、イエス様の他にはありません。この方以外には、だれによっても救いはありません。天の下でこの御名のほかに、私たちが救われるべき名は人間に与えられていません(使徒4:12)。イエス様は多くの道の中の一つ(a way)ではなく、唯一の道(The Way)です。地上メシア王国に固執し続けるか、神の国を望むか、そして、イエス様が唯一のいのちの道であると信じるかを、弟子たちが決断しなければならない時が来ました。



祈り:主よ、唯一の救いの道を私たちに示してくださり感謝いたします。心を騒がせずにイエス様の真理と命の御言葉を受け入れるように助けてください。

一言:わたしが道であり、いのちである



2024年 05月 17日 (金)

ヨハネの福音書14:7-14(9)
わたしを見た人は、父を見たのです

イエス様を知ることは、神様を知ることを意味します。弟子たちはイエス様を知っているから、神様を知っており、また、すでに神様を見たのです。ところが、ピリポは神様を見せてくだされば満足すると言いました。神様は霊ですから、人には見ることができません。しかしイエス様は神様の栄光の輝き、本質の完全な現れであり(ヘブル1:3)、見えない神様のかたちです(コロサイ1:15)。ですから、イエス様を見た人は、すでに神様を見たのです。神様がどのように人を癒し、愛し、人を赦すのかを知りたければ、イエス様がどのように人を癒し、愛し、赦されるのかを見れば、分かるのです。イエス様が神様におり、神様がイエス様におられるからです。イエス様の御言葉となさるわざを通して、私たちは神様について十分知ることができます。私たちがイエス様を知ることは、大きな祝福です。

イエス様を信じる者は、イエス様の行うわざを行い、さらに大きなわざを行います。私たちは、どのようにしてイエス様がなさったわざを行うことができるでしょうか。また、それよりもさらに大きなわざを行うことができるでしょうか。イエス様の御名によって求めるなら、それが可能です。私たちが祈るとき、神様はイエス様の御名の権威を現し、ご自分の栄光を現してくださいます。イエス様の御名によって求めることは、神様の御心に従って求めることです。私たちは祈りによって力ある弟子として生きることができます。



祈り:イエス様こそが神様の栄光の輝き、本質の表れであることを信じます。主が私たちに委ねてくださったみわざをよく担えるようにどうか助けてください。

一言:主の御名によって祈ります



2024年 05月 18日 (土)

ヨハネの福音書14:15-31(26)
父がお遣わしになる助け主

イエス様は、この世を去って父のみもとに行かれます。弟子たちには孤児たちのように不安と心配があります。しかし、イエス様は神様にお願いして、もうひとりの助け主を与えて下さいます。助け主とは、「保護し、恵みを与え、教える方」という意味です。ギリシア語で「パラクレートス」、そばに来た弁護者という意味です。今まではイエス様が助け主でしたが、これからはもう一人の助け主として、真理の御霊が与えられます。真理を教え、導いてくださいます。世はその方を見もせず、知りもしないため受け入れません。しかし、弟子たちはその方を知っています。その方は弟子たちとともに住み、弟子たちのうちにおられるからです(17)。

イエス様の戒めを守る人が、イエス様を愛する人です。その人は神様に愛され、イエス様もその人を愛し、ご自身をその人に現されます(21,23)。イスカリオテでないユダが「主よ、私たちにはご自分を現そうとなさるのに、世にはそうなさらないのは、どうしてですか。」と言いました。イエス様は、この世を愛するよりも、イエス様とイエス様のことばをもっと愛さなければならないと弟子たちに言われました。彼らがイエス様の御言葉を守る時、聖霊が彼らにすべてを教え、イエス様の御言葉を思い起こさせてくださいます。聖霊が弟子たちとともにおられ、またイエス様の平安が与えられているので、彼らは心を騒がせてはなりません。ひるんではなりません。



祈り:主よ、聖霊様を送ってくださり、いつもイエス様とイエス様の御言葉によって歩むことができるように助けてくださり感謝します。今日も助け主の御声に耳を傾けます。主の平安と愛の中で歩む一日となるように助けてください。

一言:いつまでもともにいて下さる助け主


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