聖書別日ごとの糧   >>   使徒の働き[2004]

2004年 03月 02日 (火)

使徒ノ働キ16:1-10
マケドニヤ人の幻を見たパウロ

Ⅰ.テモテに割礼を受けさせたパウロ(1-5)
 使徒パウロはルステラでギリシャ人とユダヤ人の間で生まれたテモテに出会いました。パウロは彼を宣教の同労者として連れて行こうとしました。その時、パウロはテモテに割礼を受けさせたのです。これは、できる限り、ユダヤ人の誤解をなくすためでした。
 パウロは救いを受けるためには絶対に割礼は必要ないことをよく知っていました(15:2)。しかし福音伝播のためには妨げの石を前もって取り除いたのです(Ⅰコリ9:20)。
Ⅱ.マケドニヤ人の幻を見たパウロ(6-10)
 使徒パウロは迷信と悪霊に悩まされるアジヤ伝道のためにビテニヤに行こうとしました(7)。パウロは行くことができずに、トロアスに下って行きましたが、その日の夜、「マケドニヤに渡って来て、私たちを助けてください。」と懇願するマケドニヤ人の幻を見ました(9)。
 パウロはこの幻を見た後、アジヤの伝道計画を放棄し、マケドニヤに行こうとしました(10)。なぜなら神様がマケドニヤ宣教のために召されたからです。神様は、自分のこだわりを捨て、聞き従う者を尊く用いられます。

祈り:主よ!私に信仰の徳を加えてください。聖霊の導きがある時ごとに私の執着心を捨て、謙遜に主に聞き従うことができる信仰を加えてください。

一言:自分の計画を放棄できるようにするべきである



2004年 03月 03日 (水)

使徒ノ働キ16:11-25
ピリピを開拓するパウロ

Ⅰ.川岸で伝道するパウロ(11-15)
 パウロは、ローマの植民地でありマケドニヤの最初の町ピリピに到着して、何日かを過ごしました。しかしそこには御言葉を伝える会堂もなく、心を合わせて祈る場所としてもふさわしくありませんでした。安息日に祈る場所を探すために、川岸に行きました。パウロはそこで女たちに会い福音を伝えました。その時、神様は紫布の商人ルデヤの心を開いてくださいました。このルデヤ一人が変わることで、ピリピ教会が開拓されました。
 使徒パウロは大きなビジョンを持っていましたが、働きは最も小さなことから始めました。神様は具体的に働く者を助けてくださいます。
Ⅱ.牢に入れられたパウロ(16-25)
 使徒パウロはルデヤの家にとどまり福音を伝えました。ところが、占いの霊につかれた若い女奴隷を治したことで、多くの迫害を受けるようになりました。その理由は何でしょうか。霊が出て行くと、その女は占いができなくなって、彼女野主人たちはもうける望みがなくなったからです(19)。彼らはパウロとシラスを捕え、役人たちに訴えるために広場へ引き立てて行きました。結局、パウロとシラスは何度もむちで打たれ、牢に入れられてしまいました。しかし彼らはむしろ牢の中で祈り、賛美しました(25)。福音の御業が起きるところには、必ず苦難も伴うようになります。

祈り:主よ!使徒パウロの開拓精神と確信に満ちた信仰を学ばせてくださり感謝します。私が今日具体的に一人に伝道しようと思います。私を助けてください。

一言:ビジョンは大きく、働きは小さなところから



2004年 03月 04日 (木)

使徒ノ働キ16:26-40
成功した伝道者使徒パウロ

Ⅰ.看守に福音を伝えたパウロ(26-35)
 ある晩、パウロとシラスが心を合わせて祈った時、突然大きな地震が起こって、とびらが全部あいて、鎖が解けてしまいました(26)。目を覚ました看守が自殺しようとすると、パウロが彼を助けました。そして救いの道を聞く彼にイエス様を証ししました。「主イエスを信じなさい。そうすれば、あなたもあなたの家族も救われます。」(31)
 看守はその時イエス様を受け入れ、彼とその家の者全部が神様を信じ、大きく喜びました(34)。使徒パウロは苦難の中でも人をイエス様に導く成功した伝道者でした。能力が無い人ほどよく環境のせいにします。
Ⅱ.ローマの市民権を主張するパウロ(36-40)
 ピリピの看守たちは真夜中に起きた出来事を聞いて、ひそかにパウロを釈放しようとしました。しかしパウロはローマ市民を裁判もせずに、不法に逮捕し侮辱したことを公開的に謝罪するように要求しました(37)。この言葉は多少傲慢のように聞こえます。しかし自分の権利を主張する点で、将来ヨーロッパ宣教の拠点となるピリピの町の出入りを用意にする点で、機転がきく要求だと言えます。

祈り:主よ!私が悪い環境だけのせいにして一人もイエス様に導くことができなかった者であることを悟り悔い改めます。私が苦難の中でも羊たちを飼うことができるように助けてください。

一言:主イエスを信じなさい


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