聖書別日ごとの糧   >>   使徒の働き[2004]

2004年 03月 11日 (木)

使徒ノ働キ20:1-12
夜中まで語り続けたパウロ

Ⅰ.弟子たちを呼び集めて励ますパウロ(1-6)
 使徒パウロは、エペソで騒ぎが治まると、弟子たちを呼び集めて励まし、出発しました。それだけではなく、マケドニアの地方を忙しく訪ね、弟子たちを固く立たせました。特に、彼はギリシャで三ヶ月間とどまりながら、ゆらぐコリント教会を正し、テサロニケ人への手紙第二とローマ人への手紙を執筆しました。パウロは再びマケドニア地方を回り、エルサレムの聖徒たちのために、救済献金を集めました(ロマ15:26)。これはアジアとヨーロッパをキリストの愛で一つにするためでした。パウロは、どんなに苦難の中でも、少しもゆり動かされることがなく、福音を証しすることに力を入れました。結局彼は多くの同労者たちを得ました(4)。
Ⅱ.夜中まで語り続けたパウロ(7-12)
 パウロの一行はギリシャで三ヶ月間滞在し、ピリピを経てトロアスに着きました(6)。安息日後の最初の日、礼拝をささげるために集まった時、使徒パウロは夜中まで語り続けました。ユテコという青年は窓のところに腰掛けて眠り込みましたが、パウロが長く語り続けると、眠気に勝てず、下に落ちて死んでしまいました。しかしパウロが信仰によって生かし、再び上がって行き、明け方まで福音を証ししました(11)。

祈り:主よ!私にも、羊たちに何とかして福音を植えようとする牧者の心情をください。この時代に御言葉を伝える人々が使徒パウロのようになることができるように助けてください。

一言:明け方まで御言葉を植える牧者



2004年 03月 12日 (金)

使徒ノ働キ20:13-27
悔い改めと信仰を伝えるパウロ

Ⅰ.悔い改めと信仰を伝えたパウロ(17-21)
 パウロの福音を伝える姿勢はどうでしょうか。謙遜と涙、牧者の心情で伝えました(19)。サタンの試練に耐え忍び、羊たちにとって益になることは、少しもためらわずに伝えました(20)。
 では、パウロが伝えたメッセージの確信は何でしょうか。21節をご覧ください。
彼は、神様に対する悔い改めとイエス・キリストに対する信仰を伝えました。パウロはかたくななユダヤ人たちだけではなく、知識人で傲慢なギリシャ人たちも神様の御前で彼らの罪を悟らせて、イエス様を信じ、罪の赦しの恵みを受けるように助けました。
Ⅱ.使命をいのちより尊く思うパウロ(22-27)
 使徒パウロは、今聖霊に縛られてエルサレムに行こうとします。しかしそこには多くの患難と結縛(縛られること)が待っているのは確かなことです。ところが使徒パウロの姿勢はどうでしたか。24節をご覧ください。パウロは、福音を証しする任務を果たし終えることができるなら、自分のいのちは少しも惜しいとは思いませんでした。パウロは、イエス様がお与えになった使命をまっとうするために、自分のいのちを燃やしているのです。

祈り:主よ!私が大胆に神様に対する悔い改めとイエス様に対する信仰を証しするように助けてください。主がお与えになった福音伝播の使命を第一に思って、生きるように助けてください。

一言:いのちより使命を大切に思う



2004年 03月 13日 (土)

使徒ノ働キ20:28-38
涙とともに一人一人に訓戒したパウロ

Ⅰ.羊の群れを狼から守ること(28-32)
 使徒パウロがエペソを離れながら、最も心配した点は何でしょうか。狂暴な狼が入り込んで、曲がった言葉で純真な羊たちを誘惑することを知っていたからです(29,30)。
 それでパウロはエペソの長老たちに、自分と神様の血で買い取った羊たちのために、いつも目をさましているように言いました。使徒パウロは、彼がエペソでどのようにして羊たちを教え守って来たのかを、いつも覚え、監督者の職分をよく担うように頼みました。では、パウロはどのようにして羊を狼から保護したのでしょうか。31節をご覧下さい。使徒パウロは、三年間夜も昼も休まずに、涙とともにひとりひとりを訓戒し続けて来たのです。
Ⅱ.与える生活の手本になること(33-38)
 使徒パウロは最も模範的な平信徒牧者でした(33,34)。彼はいくらでも仕えられることができる身分でした。しかし労苦して自立しただけではなく、弱い人々を助けました。パウロは、受けるよりも与えるほうが幸いである、という御言葉を徹底的に守りました(35)。パウロはエペソ教会が主の御言葉を信じて与える生活を熱心にする個人や教会を、主が必ず祝福してくださることを、信じました。

祈り:主よ!私が羊たちを訓戒することができなかった罪を悔い改めます。私に牧者の心情が満ちて、与える生活の喜びを味わうことができるように助けてください。

一言:涙とともに一人一人を訓戒せよ


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