聖書別日ごとの糧   >>   使徒の働き[2004]

2004年 03月 14日 (日)

使徒ノ働キ21:1-14
死を覚悟したパウロ

Ⅰ.弟子たちを訪ねるパウロ(1-6)
 初代教会は、交通手段や通信手段は不便でした。それで聖徒たちがお互いに訪問することは、並大抵の難しさではありませんでした。しかし使徒パウロはできる限り、行く先々で弟子たちを訪ね、霊的な交わりを持ちました(4)。
 そして別れる時には、必ずひざまづいて心を合わせて祈りました。聖徒たちがキリストの中で互いに訪ねて行き、霊的な交わりを持つことは大変重要なことです。特に、私たちはメカニズム社会に生きています。このような時代に、信仰が弱い弟子たちを訪ねて行き、心を合わせて祈ることはどれだけ尊いことなのでしょうか。
Ⅱ.死をも覚悟したパウロ(7-14)
 使徒パウロがマケドニア地方とトレマイ地方を巡回し、エルサレム教会の聖徒たちのために、救済献金を募りました。この愛のプレゼントを伝達するためにエルサレムに行こうとしました(ロマ15:26,27)。ところが、エルサレムには逮捕と患難が待っていました(20:24)。それで行く先々で、聖徒たちはパウロのエルサレム訪問を止めました(4)。カイザリヤの人々は泣きながら止めました。しかしパウロはどのように答えたのでしょうか。13節をご覧下さい。パウロは彼らの人間的な同情をとがめました。そして自分はイエス様御名のためなら縛られることも、死ぬことも覚悟していると言いました。

祈り:尊い主よ!私が心が良く、人々の同情に弱くなりやすいです。私が死を覚悟し、神様の喜ばれる御旨に聞き従う信仰をください。

一言:なぜ泣くのですか



2004年 03月 15日 (月)

使徒ノ働キ21:15-26
政治問題を譲歩したパウロ

Ⅰ.宣教報告をするパウロ(15-19)
 エルサレムに到着した使徒パウロの一行はエルサレム長老会で伝道報告をしました。彼が報告した内容は何でしょうか。19節をご覧ください。神様が、自分の奉仕を通して、異邦人の間でなさったことを一つ一つ告げました。
 パウロは、自分がどれだけ苦労して大きなことをしたのか、よりも神様が成された御業を報告しました。大きなことをしたことより、大きなことを通して、神様と神様の御業を学び、神様に栄光をささげることはもっと尊いことなのです。
Ⅱ.政治問題を譲渡したパウロ(20-26)
 エルサレムにいる聖徒たちはパウロの宣教報告を聞いた後、神様の難しい政治問題を提起しました(20)。それは、幾万とある律法主義者たちが、パウロが伝えた教理を歪曲して受け入れ(21)、パウロを害そうとするために、連れて行って、すべての異邦人たちの頭をそらなければならない、という内容でした。
 使徒パウロは、これが信仰の問題ではなく、政治問題であることを知り、すぐに譲歩しました。彼らのさせる通りに行ないました。パウロが、ユダヤ人たちの意識を守らなくても、信者になることができると主張した信条を曲げて、譲歩したのは政治的な争いで、福音の御業をしくじらないようにするためでした。

祈り:主よ!私が使徒パウロのように、神様がみずからなされた御業を報告できる謙遜な信仰をください。また政治問題を譲歩し、信仰による」勝利を得させてください。

一言:人間的に勝てば、信仰では負ける



2004年 03月 16日 (火)

使徒ノ働キ21:27-40
宮の外へ引きずり出されたパウロ

Ⅰ.宮の外へ引きずりだされたパウロ(27-32)
 アジヤから来たユダヤ人たちは、使徒パウロが世界の各地を回り民と律法と宮を汚していると言って、群衆をあおりたてました(27,28)。お腹をすかせた狼の群れのように、理性を失った群衆はパウロを殺してしまおうと、宮の外へ引きずり出しました。このうわさは町中に広がり(31)、千人隊長が来るまでパウロは多くむちで打たれました(32)。
 このユダヤ人たちは、キリストを憎み十字架につけて殺した敵です。使徒パウロは、キリストが受けた苦難に参加するようになりました。イエス様が私たちを召されたのは、キリストの苦難の足跡を追わせるためでした(Ⅰペテ2:21)。
Ⅱ.機会をつかんだパウロ(33-40)
 神様は、狼の群れのような群衆たちに連れて行かれムチで打たれているパウロを、千人隊長を通して救ってくださいました(32-36)。九死に一生を得たパウロは、兵営に連れて行かれる時に、まさにユダヤ人たちに福音を伝える機会であることを知りました。パウロはすぐにギリシャ語で千人隊長に許しを得て、階段の上でヘブル語で福音を証ししました。
 パウロは、福音を伝える絶好のチャンスをつかむようになりました。福音を伝える機会は誰にでも開かれているので、つかまなければなりません。

祈り:主よ!私に多くの苦難を与え、キリストの苦難に参加させてくださり感謝します。私がどんな騒動の中でも機会をつかんで、福音を証しします。

一言:機会は瞬間に訪れる


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