聖書別日ごとの糧   >>   使徒の働き[2012]

2012年 10月 04日 (木)

使徒5:1-16
アナニヤ夫妻を取り除いたペテロ

Ⅰ.聖霊を欺いたアナニヤ夫妻(1,2)
 多くの人々が自分の持ち物を売って献金すると、アナニヤとサッピラ夫妻も土地を売って、使徒たちの足もとに置きました。ところが、彼らは全部をささげるふりをして、その代金の一部を隠していました。献金は、各自の信仰に応じて、行なうものです。しかし彼らは、人々から称賛され、認められようとする欲のために、偽りで人をだましながら、献金しました。これは単なる嘘ではなく、聖霊を欺く恐ろしい罪でした。サタンはアナニヤ夫妻の心の中に入って働くことで、今始まったばかりの聖霊の器を壊そうとしました。
Ⅱ.サタンの働きを取り除いたペテロ(3-16)
 ペテロは、アナニヤ夫妻を通して教会を破壊しようとするサタンの計略を、見ました。彼は、偽りの献金を差し出したアナニヤを厳しく咎めました。「アナニヤ。どうしてあなたはサタンに心を奪われ、聖霊を欺いて、地所の代金の一部を自分のために残しておいたのか。それはもともとあなたのものであり、売ってからもあなたの自由になったのではないか。なぜこのようなことをたくらんだのか。あなたは人を欺いたのではなく、神を欺いたのだ。」(3,4)。ペテロが咎めるとすぐに、アナニヤは倒れて息が絶えました。しばらくして後、彼の妻サッピラも悔い改めずに、神様の聖霊を欺いて、死んでしまいました(9)。ペテロは聖霊で満たされ、目を覚ましていたので、教会に入り込んで来たサタンの働きを見分けることができ、また、これを果敢に取り除くことができました。教会の中で、兄弟を取り除くことは、本当に難しいことです。しかしそれを放置すると、聖霊の器を作ることができず、愛の共同体が壊れてしまうこともあります。

祈り:主よ!私が聖霊を欺く者にならず、サタンの働きを見分けて取り除ける者になるように、してください。

一言:辛いけど、取り除かなければならない



2012年 10月 05日 (金)

使徒5:17-42
はずかしめられることを喜びとした使徒たち

Ⅰ.議会の威嚇に屈しない使徒たち(17-32)
 大祭司とサドカイ派の人々は、ねたみに燃え、使徒たちを捕らえて留置場に入れました。その時、主の使いが現れて、彼らを留置場から連れ出して、「人々にこのいのちのことばを、ことごとく語りなさい。」と言いました。それで、使徒たちは夜明けごろであっても、宮に入って行き、いのちの御言葉を語りました。これを見た宗教指導者たちは、もう一度使徒たちを捕らえ、議会の前に立たせ、尋問しました。彼らは、「イエスの名によって教えてはならない」と命じましたが、使徒たちは、「人に従うより、神に従うべきです。」とはっきり言いました。それだけではなく、彼らが十字架につけて殺したイエス様を、神様がよみがえらせ、人類の王であり、救い主とされたことを、証ししました。使徒たちは議会の威嚇にも屈せずに、大胆に福音を宣べ伝えました。
Ⅱ.はずかしめられることを喜びとする使徒たち(33-42)
 宗教指導者たちは、使徒たちの言葉を聞いて怒り狂い、彼らを殺そうとしました。しかし神様は、民たちに尊敬されていたパリサイ人のガマリエルを通して、神様に対する恐れを植えられました(35-39)。ガマリエルの言葉を正しい思った宗教指導者たちは、使徒たちを呼んで、むちで打ち、イエス様の名によって語ってはならないと言い渡したうえで釈放しました。ところが使徒たちは、御名のためにはずかしめられることを、むしろ喜びとしました(41)。そして毎日、宮や家々で、イエス様がキリストであることを教え、宣べ伝え続けました。はずかしめられることを喜びとする使徒たちを、世の人々は担うことができません(ヘブ11:38)。

祈り:主よ!私には、迫害に対する恐れがあります。今、私を、はずかしめられることでも喜びとする人になるように、してください。

一言:何を喜ぶのか


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