聖書別日ごとの糧   >>   使徒の働き[2012]

2012年 10月 10日 (水)

使徒8:1-25
サマリヤで起きた福音の御業

Ⅰ.迫害で散らされて行った聖徒たち(1-3)
 ステパノの殉教で、迫害はさらに激しさを増していきました。教会を迫害する中心人物はサウロでした。彼はステパノの死を当然のことのように思い、教会を殲滅させようと、家々にはいって、男も女も引きずり出し、次々に牢に入れました(1,3)。そのことによって、使徒たち以外の者はみな、ユダヤとサマリヤの諸地方に散らされて行きました。しかし、そこには神様の御旨がありました。
Ⅱ.サマリヤに臨んだ聖霊の御業(4-25)
 迫害によって散らされた人たちは、みことばを宣べながら、巡り歩きした。特に、執事のピリポはサマリヤの町に下って行き、キリストを宣べ伝え、しるしも行ないました。それによって、その町には喜びが満ち溢れました。有名な魔術師シモンまでも悔い改める御業が起こりました。神様は、迫害を通して、むしろ福音がユダヤとサマリヤにまで広がって行くように、されました。神様には失敗がありません。ステパノの死は教会の種になりました。
 エルサレムにいる使徒たちは、サマリヤの人々が福音を受け入れたと言う知らせを聞いて、ペテロとヨハネを派遣しました。二人の使徒たちが、彼らに聖霊が注がれるように祈ると、聖霊が彼らの上に臨みました。しかし聖霊を利用してお金儲けをしようとした悪い人たちには厳しく咎め、悔い改めるように、助けました。

祈り:主よ!私たちが安住しようとした時、迫害を通してでも散らされ、世界宣教の御業に用いてくださり、感謝します。

一言:殉教の血は教会の種



2012年 10月 11日 (木)

使徒8:26-40
ピリポとエチオピア人の宦官

Ⅰ.真理を慕い求める宦官(26-34)
 エチオピアの女王の宦官は、礼拝するためにエルサレムの宮に上って行くほど真理を慕い求める人でした。彼は帰る途中、馬車に乗って、熱心に聖書を読んでいました。彼は熱心に神様を求め、真理を慕い求めていました。神様はこのような彼に聖書の先生であるピリポを遣わされました。ピリポが「あなたは、読んでいることが、わかりますか。」と尋ねると、彼は次のように答えました。「導く人がなければ、どうしてわかりましょう。」彼は自分の足りなさを素直に認めました。そして謙遜にピリポを招いて、理解できなかったイザヤ書の御言葉の意味を尋ねました。
 神様は、真理を慕い求める者に、必ずその使いを遣わされて、真理の世界へ導いてくださいます。
Ⅱ.宦官に福音を証ししたピリポ(35-40)
 ピリポは、宦官が読んでいたイザヤ書の御言葉に基づいて、イエス様を教え、十字架とよみがえりの福音を証ししました。宦官はピリポの証しを受け入れました。彼は、イエス様の十字架とよみがえりを受け入れた者として、バプテスマを受けることを願いました。ピリポは宦官にバプテスマを授けました。それによって、遠いアフリカにまで神様の御言葉が宣べ伝えられるようになりました。
 ピリポは、最初から最後まで、聖霊の指示に聞き従いました。彼は聖霊の御声を聞き、導かれる成熟した伝道者でした。

祈り:主よ!宦官のように、真理を慕い求める心を、私にください。また、聖霊の指示に従う人になるように、助けてください。

一言:慕い求める知識人


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