Ⅰ．なぜわたしを迫害するのか(1-5)
　サウロはステパノを殺した後にも、聖徒たちに対する脅かしと殺意の意に燃えていました。彼は教会を殲滅させようと、外国の地ダマスコまで行き、聖徒たちを逮捕しようとしました。サウロが殺気に満ち溢れながら、ダマスコの近くまで来た時、突然、天からの光が彼を巡り照らしました。サウロはこの光を見て、地に倒れました。その時、天からよみがえられたイエス様の御声が聞こえて来ました。「サウロ、サウロ。なぜわたしを迫害するのか。」この御声は、敵を愛で包んでくださる、慈しみ深い主の御声でした。サウロはこの愛の主の前にひざまづきました(5)。
Ⅱ．ダマスコに連れて行かれたサウロ(6-9)
　やみの中を歩いていたサウロは、光り輝くイエス様の光を見て、目が見えなくなってしまいました。イエス様は強烈な光でサウロを逮捕されました。そして彼に命じられました。「立ち上がって、町にはいりなさい。そうすれば、あなたのしなければならないことが告げられるはずです。」(6)。目が見えないサウロは、ほかの人の手に引かれ、ダマスコに入って行きました。そして三日の間、断食しました。今まで、サウロは自分勝手な生活をしていました。しかし、これからは、主が願われる人生を生きるようになりました。

祈り：主よ！傲慢と霊的な無知で主を悲しませるしかなかった罪人を、大きな愛で抱いてくださり、感謝します。私にすべきことを教えてください。

一言：光であるイエス様

Ⅰ．選びの器(10-19)
　イエス様はサウロを逮捕された後、彼のために、ダマスコにいるアナニヤを備えておられました。主が幻の中でアナニヤを呼んで、「サウロを訪ねて行き、助けるように」と言われました。しかし、アナニヤはサウロがどんな人であるのかを知っていたので、従うことをためらいました。その時、主は彼に命じられました。「行きなさい。あの人はわたしの名を、異邦人、王たち、イスラエルの子孫の前に運ぶ、わたしの選びの器です。(15)。
　イエス様はサウロの大きな御旨を置かれました。彼を通して、異邦の世界に福音が広がって行くことを、願われました。アナニヤは、主がサウロに大きな御旨を置かれたことを悟り、すぐに従って、サウロのところに行き、彼の上に手を置きました。するとサウロの目からうろこが落ちて、再び目が見えるようになりました。アナニヤは、愛によって、敵であるサウロを兄弟として受け入れました。
Ⅱ．主の福音を宣べ伝えるサウロ(20-25)
　変えられたサウロは、イエス様が神様の御子であり、キリストであることを、力強く証ししました。すると敵が現れました。ユダヤ人たちがサウロを殺そうと相談しました。彼らはサウロを殺そうと、昼も夜も町の門を見張っていました。しかしサウロは、弟子たちの助けによって、無事に町を抜け出すことができるようになりました。サウロは今、福音のために、積極的に生きるようになりました。

祈り：主よ！万民救いのために、主権によって私を選んでくださり感謝します。私が、サウロのように、大胆に主の福音を宣べ伝える者になるように、助けてください。

一言：主権による選択

Ⅰ．サウロを兄弟たちに紹介したバルナバ(26-31)
　サウロはかごに乗って避難した後、エルサレムに行って、主の弟子たちと交わろうとしました。しかし彼らは、サウロが過去にはあまりにも悪名が高かったため、信じることができませんでした。その時、バルナバがサウロを信仰によって受け入れ、兄弟たちに紹介しました。
　彼は、主がサウロを選ばれ、彼に大きな御旨を置いて働いておられることを、悟りました。バルナバは心が広い神様の人でした。サウロが変えられたことによって、ユダヤとサマリヤの教会は堅く立って行くようになりました。
Ⅱ．福音の御業に、力強く仕えるペテロ(32-43)
　ペテロはあらゆる所を巡回し、主の福音を伝えました。彼はルダで、八年の間も床に着いて苦しんでいるアイネヤを、イエス様の力を受けて、治しました。一方、ヨッパでは、多くの良いわざと施しをしていたタビタというやもめが、病気になって死にました。ペテロはひざまづいて、切に祈り、タビタに命じて、よみがえらせました。
　ペテロはただ、主の力を信じて祈ることで、主の御業に仕えました。その時、ペテロはあっちこっちに影響を及ぼす力ある福音のしもべになりました。

祈り：主よ！私に、バルナバのような広い心をくださり、ペテロのように、主の力だけに頼り、主の羊たちを顧みることができるように、助けてください。

一言：寛容と力