聖書別日ごとの糧   >>   使徒の働き[2012]

2012年 10月 15日 (月)

使徒10:1-16
ほふって食べなさい

Ⅰ.祈りと施しに励むコルネリオ(1-8)
 カイザリヤのコルネリオは異邦人で、ローマ軍の百人隊長でした。しかし、彼は家族とともに神様を恐れかしこみ、祈り、民たちに施しをすることに励みました(2)。彼の祈りと施しは、神様に覚えられるほど、真実なものでした。
 神様はこのような彼を救おうと心に定められました。神様は彼に、人を送って、シモン・ペテロに訪ねて行くように、と命じられました。コルネリオはすぐに従って、人をヨッパに遣わしました。神様は、ご自分を恐れかしこむ者には必ず恵みを施してくださる方です。
Ⅱ.さあ、ほふって食べなさい(9-16)
 ペテロは昼の十二頃、祈りをするために屋上に上りましたが、幻のうちに、天が開かれ、地上のあらゆる種類の生き物が入っている入れ物が降りてくるのが、見えました。そして、「さあ、ほふって食べなさい。」という声が聞こえて来ました。ユダヤ人であるペテロが、聖書で禁止されている汚れたものをほふって食べることは、考えることもできないことでした。しかし、ためらっているペテロに、もう一度、「ほふって食べなさい。」という命令が下されました。
 神様は世界万民を救うために、心の狭いペテロの心を広げておられました。あらゆる民を救う御業に仕えるためには、ユダイズムと言う狭い心を捨て、世のどんな人をも抱くことができなければなりません。

祈り:主よ!ユダイズムの狭い心を広げてくださり、世界の人々を救う御業に尊く用いられるように、助けてください。

一言:さあ、ほふって食べなさい。



2012年 10月 16日 (火)

使徒10:17-33
コルネリオを訪ねて行ったペテロ

Ⅰ.神様の御声に耳を傾けたペテロ(17-22)
 ペテロは幻を見た後、思い惑っていました。しかし彼は、その幻について、じっくりと考え、神様がその意味を悟らせてくれるまで待っていました。その時、コルネリオが送った人々が門の所に立っていました。御霊はペテロに、彼らと共に下って行きなさい、と指示しました。ペテロは御霊の指示を受けて、ようやく彼の心の中にある疑問を捨てて、彼らを受け入れることができました。幻を見ると、心が高ぶってしまいがちです。このような時ほど、神様の御言葉に耳を傾けるべきです。
Ⅱ.異邦人たちを受け入れたペテロ(23-33)
 次の日、コルネリオはヨッパにいる親戚と友だちを呼び寄せて、主の御言葉を聞こうと、待っていました。ペテロは主の御声に従って、コルネリオの家に入って行きました。これで、ユダヤ人のペテロと異邦人のコルネリオの出会いが実現しました。この出会いは歴史的な出会いでした。ペテロとコルネリオは、さまざまな障壁によって、到底お互いに出会うことのない人たちでした。しかし彼らは全ての障壁を乗り越えて、キリストの中で出会うことができました。 
 ペテロは、この出来事を通して、心の狭いユダイズムを深く悔い改めるようになりました。神様がきよめておいた異邦人たちを受け入れないことは、神様の御旨に逆らう罪人であることを、悟るようになりました。

祈り:主よ!私は心が狭くて、他の人々をうまく受け入れることができなかったことを、悔い改めます。全ての障壁を乗り越えて、キリストの中で、どんな人々をも受け入れることができるように、助けてください。

一言:キリストの中で、一つ



2012年 10月 17日 (水)

使徒10:34-48
異邦人たちに福音を証ししたペテロ

Ⅰ.和解の福音を証ししたペテロ(34-43)
 ペテロが聖霊の導きによって、コルネリオに出会うようになった時、神様と福音について、新しい事実を悟るようになりました。それは、神様が人をうわべによって取り扱われないことです。どの国でも、どの民族でも、神様を恐れかしこみ、正義を行なう人は、必ず神様に受け入れてもらえることを悟りました。
 神様は万物の主として、ユダヤ人の神様だけではなく、異邦人の神様でもあります。また、福音も和解の福音です。福音は、神様と人間、人と人、民族と民族の間を和解させます。ペテロはまず、イエス様の美しい生涯を話しました。そしてすぐに、十字架と復活について、証ししました。神様はこのイエス様を、生きている者と死んだ者のさばき主に定められました。私たちはこのイエス様の御名の力によって、罪の赦しを受けることができます。ペテロは、異邦人のコルネリオに、福音の内容をすべて伝えました。
Ⅱ.異邦人たちに現れた福音の力(44-48)
 ペテロが単純に福音を伝えた時、聖霊が御言葉を聞いている全ての人々に下られました。これは、彼らが罪を悔い改め、イエス様をキリストとして受け入れたという、証拠です。
ペテロは聖霊の働きを認め、彼らに、イエス・キリストの御名によって、バプテスマを授けました。
 福音は信じる全ての者に、救いをもたらす神の力です(ロマ1:16)。

祈り:主よ!私が福音を恥とはせずに、大胆に十字架と復活の福音を証しできるように、助けてください。

一言:イエス様の宣伝部長


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