聖書別日ごとの糧   >>   使徒の働き[2012]

2012年 10月 20日 (土)

使徒12:1-17
祈るエルサレム教会

Ⅰ.ペテロのために、祈る教会(1-5,12)
 福音の御業がアンテオケ教会にまで広がって行くと、エルサレム教会には政治的な迫害が加わりました。使徒ヤコブを殺したヘロデはユダヤ人たちが喜ぶのを見て、ペテロを捕らえて牢に入れました。聖徒たちは、世の権力の前では無力に、見えました。しかし彼らは震えてばかりではありませんでした。彼らは心を合わせて、ペテロのために切に祈りました(5b)。ペテロが牢から出て、彼らの所に行った時にも、続けて祈っていました(12)。私たちがどんな状況の中でも、大胆に祈れるのは、神様が祈りを聞いてくださることを信じているからです(Ⅰヨハ5:14)。
Ⅱ.祈りに答えてくださる神様(6-17)
 ペテロが鎖につながれて牢で寝ていた時です。突然、主の御使いがペテロを起こし、「急いで立ち上がりなさい。」と言いました。その時、手首の鎖がするりと抜け落ちました。御使いについて行き、鉄の門に着くと、門がひとりでに開きました。幻を見ているように、思われました。道に出て初めて、ペテロは、主が御使いを遣わして、自分を救い出してくださったことが、分かりました(11)。
 神様は、聖徒たちの切なる祈りを聞かれ、福音のしもべたちを縛りつけている全ての鎖をほどいてくださいました。祈りは、外から見ると何の力もないように思えますが、実は大きな力があります。なぜなら、生きておられる神様は、義人の祈りを聞いてくださるからです(ヤコ5:16)。

祈り:主よ!私が辛い時にも祈ることができます。私が、どんな逆境にぶつかっても、恐れることなく、祈るように助けてください。

一言:祈る教会は滅びない



2012年 10月 21日 (日)

使徒12:18-25
御言葉が盛んになった教会

Ⅰ.虫にかまれて死んだヘロデ(18-23)
 ペテロが脱獄したことを知ったヘロデはひどく怒り、番兵たちを取り調べた上で処刑しました。取り調べの段階で、彼は神様の力ある御業について、聞きましたが、少しも受け入れなかったようです。その後、彼はツロとシドンの人々の前で、演説をするようになりました。当時、ツロとシドンの人々は、ヘロデの怒りを買っていました。ところが、彼らはヘロデ王国から出る食料を食べなければならなかったので、何とかして彼の歓心を買おうとしました。それで彼らは、ヘロデが彼らの前で演説をすると、「神の声だ。人間の声ではない。」と叫び続けました(22)。その時、ヘロデは心が高ぶり、神様に帰すべき栄光をさえぎる大きな罪を犯しました。結局、主の使いがヘロデを打ちましたが、彼は虫にかまれて息が絶えました。神様の教会を迫害し、心が高ぶり、悔い改めない人々は神様の怒りのさばきから逃れることができません。
Ⅱ.御言葉が盛んになった教会(24,25)
 福音の御業を迫害する人々は、結局滅んでしまいました。しかし神様の教会はどのようになったのでしょうか。24節をご覧ください。「主のみことばは、ますます盛んになり、広まって行った。」
 世の権力がいくら強くても、神様の御言葉をさえぎることはできません。むしろ迫害が激しい所で、御言葉の働きはさらに盛んになり、広まって行きます。

祈り:主よ!私が栄光を主に帰すように助けてください。世の権力を恐れずに、大胆に福音を伝えるように、導いてください。

一言:御言葉の力


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