聖書別日ごとの糧   >>   使徒の働き[2012]

2012年 10月 26日 (金)

使徒15:1-29
割礼を受けなければ、救われないのか

Ⅰ.主イエスの恵みによって受ける救い(1-11)
 ユダヤ人としてクリスチャンになったある人たちが、アンテオケ教会に来て、「異邦人たちが救いを受けるためには、割礼を受けなければならない。」と教えました。しかしパウロとバルナバはこれに反対しました。この問題によって、結局エルサレム総会を開くようになりました。
 激しい論争があった後、ペテロは、神様が異邦人たちにも御霊を注がれ受け入れられたことで、ユダヤ人たちと同じように、異邦人たちもただ信仰によってその心をきよめてくださるので、差別してはならないことを証ししました。また、それにも関わらず、救いの条件として、異邦人たちに割礼を受けさせるのは、神様を試みる罪であり、羊たちの首に重いくびきを負わせることだ、と力説しました。救いは割礼によるものではなく、主イエスの恵みによるものです(11)。
Ⅱ.神様に立ち帰る者たちを苦しめてはならない(12-29)
 ヤコブは、預言者アモスの書を通して、福音が異邦人たちに伝えられることが、本来神様の御旨であることを証ししました。それで異邦人たちに重い律法のくびきを負わせて、苦しめることが神様の御旨を妨げることだと、話しました。ただ、ユダヤ人と異邦人のクリスチャンの間の和解のために、ユダヤ人たちが忌み嫌う行ないだけは禁じよう、と結論を出しました(20)。この決定は、純粋に福音を保存し、文化と慣習を越えて、福音を広めようとするのに、重要な役割を果たすようになりました。

祈り:主よ!全世界の人々を恵みによって救おうとされる恵みを賛美します。

一言:ただ、主イエスの恵みによって



2012年 10月 27日 (土)

使徒15:30-41
教会を力づける使徒たち

Ⅰ.兄弟たちを励ますユダとシラス(30-35)
 エルサレム教会では、総会の決定を知らせる手紙をユダとシラスにゆだね、パウロとバルナバと共に、アンテオケに派遣しました。エルサレムの手紙を持って来たユダとシラスは群衆を集め、彼らが待っていた知らせを伝えました(30)。それで兄弟たちは、その手紙を読んで喜びました。手紙を持って来たユダとシラスは預言者でした。彼らは多くのことばをもって、そこの兄弟たちを励まし、力づけました(32)。
 主のしもべたちは、どこに行っても、兄弟たちの必要のない重荷を取り除いて、神様の御言葉によって、信仰を強めて行かなければなりません。
Ⅱ.教会を力づけたパウロとシラス(36-41)
 パウロとバルナバは続けてアンテオケに残って、多くの人々に福音を教え、伝えました。それだけではなく、彼らは一次伝道旅行の中で御言葉を伝えた兄弟たちを、もう一度訪問しようと、二次伝道旅行の計画を立てました。彼らは主の御業に熱心のあまり、マルコの問題で互いに争いが起きるほどでした(37-39)。結局、彼らは互いに分かれて、別行動で伝道旅行することになりました。バルナバはマルコを連れてキプロスに行き、パウロはシラスを選んだ後、シリヤとキリキヤを通って、諸教会を力づけました。
 教会を新しく開拓することも大切ですが、続けて力づけ、顧みることも大切なことです。

祈り:主よ!私がどこに行っても、弱い兄弟たちを励まし力づけ、御言葉を伝えます。助けてください。

一言:兄弟を励まし、力づけよう


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