聖書別日ごとの糧   >>   使徒の働き[2012]

2012年 12月 10日 (月)

使徒19:8-20
弟子養成に力を入れたパウロ

Ⅰ.弟子たちをも退かせ(8-10)
 今日の御言葉は、エペソの開拓の御業がどのように始まったのかを、見せてくれます。パウロはまず、ユダヤ人の会堂に入って行き、三か月の間大胆に神の国について論じました。しかしある者たちが心をかたくなにして聞き入れず、会衆の前で、この道をののしりました。それでパウロは、福音を学ぼうとする人々を退かせて、ツラノの講堂で毎日御言葉を教えました。二年間、そのようにしました。その結果、アジヤに住むユダヤ人たちとギリシヤ人もみな、主の言葉を聞きました。何人かの人々に、集中的に御言葉を教え、弟子を養成したことが、このように大きな御業を成し遂げたのです。
Ⅱ.主の御言葉に力があり(11-20)
 パウロが弟子養成に力を入れた時、神様は彼を通して驚くべき聖霊の奇蹟を行なわれました。人々がパウロの手ぬぐいをはずして病人に当てると、その病気は去り、悪霊は出て行きました。魔よけ祈祷師の中のある者たちは、パウロのまねをして人気を得ようとしましたが、悪霊に打ち負かされました。このことが、全てのユダヤ人とギリシヤ人に知れ渡ったので、みな恐れを感じて、イエス様の御名をあがめるようになりました。また、多くの人々がやって来て、自分たちのしていることをさらけ出して悔い改めました。魔術を行なっていた多くの者が、その書物をかかえて来て、焼き捨てましたが、その代価は銀貨五万枚にもなりました。こうして、主のことばは驚くほど広まり、ますます力強くなって行きました(20)。聖霊の御業が起これば、熱心に御言葉を教え、学ばなければなりません。

祈り:主よ!御言葉を熱心に教えると、弟子たちが成長し、驚くべき聖霊の御業が起こることを信じます。

一言:主の御言葉に力があり



2012年 12月 11日 (火)

使徒19:21-41
ローマも見なければならない

Ⅰ.全世界に福音を伝えようとしたパウロ(21,22)
 パウロは、エペソの福音の御業が成功のうちに起きると、新しいビジョンを持つようになりました。それはローマに行くことでした。「私はそこに行ってから、ローマも見なければならない。」(21)。当時、世界の首都であるローマは、誰でも羨望の的でした。政治家は権力をつかむために、軍人は天下を取るために、商人はお金持ちになるために、奴隷たちは自由を求めて、ローマに行こうとしました。パウロが偉大な人生を生きることができたのは、御業が成功のうちに起きたからと言って、そこに安住せずに、全世界に福音を伝えようとするビジョンに燃えていたからです。
Ⅱ.町中で騒動を起こしたデメテリオ(23-41)
 デメテリオという銀細工人が、銀でアルテミス神殿の模型を作って、お金を儲けていましたが、福音が伝えられながら、偶像を崇拝する人々が減り、商売が成り立たなくなりました。彼は職人と同業者たちを扇動して、パウロの一行を亡き者にしようとしました。多くの人々が群衆の心理によって、劇場へなだれ込み、ある者はこのことを叫び、ほかの者は別のことを叫んでいたので、集会は混乱状態に陥りました。この混乱の中で、神様は町の書記役を通して、パウロの一行を救ってくださいました。神様は、福音を伝える者たちを、いつも守ってくださいます。

祈り:私が現実に安住しようとした心を悔い改め、世界宣教のビジョンを抱いて、さらに熱心に福音を伝えます。

一言:世界宣教のビジョン


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