聖書別日ごとの糧   >>   使徒の働き[2012]

2012年 12月 12日 (水)

使徒20:1-12
明け方まで

Ⅰ.その地方を通り、多くの勧めをして(1-6)
 エペソでの騒ぎが治めると、パウロは弟子たちを呼び集めて励まし、マケドニヤに行きました。彼はその地方を通り、多くの勧めをして兄弟たちを励ましました。彼は三カ月間、ギリシャを巡りながら、コリントの教会を助ける一方、テサロニケ人への手紙第二とローマ人への手紙を書きました。彼は再びマケドニヤに行き、エルサレムの聖徒たちのために、救済献金を集めました。これは、アジヤとヨーロッパ、ユダヤ人と異邦人を、キリストの愛で一つにさせるためでした。同時に、彼は伝道旅行を通して、多くの同労者たちを得ました(4)。
Ⅱ.夜中まで語り続けた(7-12)
 安息日の初めの日に、パウロの一行は弟子たちと共に食事をするために集まりましたが、パウロはその翌日出発することにしていたので、彼らと語り合うようになりました。夜中まで語り続けました。ところが、ユテコというひとりの青年が窓のところに腰を掛けていましたが、ひどく眠気がさして、三階から下に落ちてしまいました。人々が起こして見ると、死んでいました。パウロは降りて来て、彼の上に身をかがめ、彼を抱きかかえていいました。「心配することはない。まだいのちがあります。」(10)。青年が生きていることを確認したパウロは、また上がって行き、明け方まで長く話し合って、それから出発しました。
 パウロは弟子たちに対する牧者の心情が満ち、明け方まで熱心に御言葉を教えていました。彼がそのように御言葉をかたくつかんでいたので、人々が明け方まで彼の話を聞いていました。

祈り:主よ!私も、御言葉によって兄弟たちを励ます情熱的で、能力のある御言葉のしもべになるように、助けてください。

一言:明け方まで御言葉を教えよう



2012年 12月 13日 (木)

使徒20:13-27
謙遜の限りを尽くし、涙をもって

Ⅰ.謙遜と涙(13-21)
 パウロはミレトで、エペソの長老たちを呼んで、別れの説教をしながら、自分の牧者生活を証ししました。彼はエペソに足を踏み入れた最初の日から、いつも、謙遜の限りを尽くし、涙をもって、主の羊たちに仕えました。謙遜と涙がなくしては、心が曲がり、多くの傷を持っている兄弟たちに仕えることはできません。ユダヤ人たちはそのようなパウロを理解することができず、迫害しました。しかしパウロはそれに耐え、変わることなく、主に仕えました。
 彼はまた、兄弟たちに益になることは何でも、ためらうことなく知らせ、教えました。彼は、自分の益のためではなく、兄弟たちの益のために、牧者生活をしました。
 何よりも彼は、ユダヤ人たちとギリシャ人たちに、神様に対する悔い改めと、主イエス・キリストに対する信仰を教えました。謙遜と涙で兄弟たちに仕える究極目的は、彼らがイエス・キリストを信じ、罪の赦しの恵みを受けるためです。いくら美しい言葉を話し、涙を流させても、悔い改めと信仰を教えなければ、兄弟たちを救うことができません。
Ⅱ.自分の走るべき行程(22-27)
 パウロは、神様の福音を証しするためにエルサレムに上る途中でしたが、そこには多くの患難が待っていました。しかし彼は、自分の使命を担うためには、自分のいのちを少しも惜しいとは思いませんでした。彼は、イエス様がお与えになった使命を、自分の命よりも、尊く思いました。

祈り:主よ!私が変わることなく、謙遜と涙で兄弟たちに仕えることができるようにしてくださり、生涯この道を進むように助けてください。

一言:涙をもって



2012年 12月 14日 (金)

使徒20:28-38
その恵みのみことばとにゆだねます

Ⅰ.御言葉にゆだねるパウロ(28-32)
 パウロは、自分が離れると、異端者たちが現れて、曲った言葉で純粋な兄弟たちを惑わすことを知っていました。しかしパウロは彼らに、聖霊が長老たちをお立てになり、神様がご自分の御子の血で買い取られた教会を牧されることを、悟らせました。そして長老たちに、パウロが三年の間、夜も昼も休むことなく一人一人に訓戒し続けて来たことを思い出して、兄弟たちを顧みるように頼みました。しかしパウロは根本的に、神様とその恵みのみことばにゆだねました(32)。
 パウロは、エペソ教会のためにできる全てのことを行ないました。今からは、神様とその御言葉が働かれ、教会を保護し、導かれます。神様とその御言葉にゆだねることこそが、もっとも兄弟たちを顧みることができます。
Ⅱ.模範を示したパウロ(33-38)
 パウロは牧者生活をしながら、人の金銀や衣服をむさぼったことはなく、必要な物は自分で働いて準備しました。彼は、いくらでも他の人々から仕えられる位置にいましたが、労苦して自分の必要としているものだけではなく、弱い人たちを助けました。パウロは、「受けるよりも与えるほうが幸いである」というイエス様が言われた御言葉を、絶えず実践して来ました。パウロは、エペソ教会の兄弟たちと別れながら、エペソ教会がもらう教会ではなく、与える教会として成長できるように、方向を与えました。

祈り:主よ!私が兄弟たちを、御言葉にゆだね、受けるよりも与える生活ができるように、助ける牧者になるように、助けてください。

一言:兄弟たちを御言葉にゆだね


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