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2012年 12月 30日 (日)

使徒25:1-27
カイザルに上訴したパウロ

Ⅰ.カイザルに上訴したパウロ(1-12)
フェストがペリクスの後を継いで総督になると、ユダヤの宗教指導者たちがまた、パウロを訴えました。彼らはフェストに、パウロをカイザリヤからエルサレムに移すことを、願い出ました。これは、彼らが途中で待ち伏せして、パウロを殺そうとするためでした。それで、パウロは、自分が無罪であることを証しするために、ローマの市民権を利用して、カイザルに上訴しました(11)。実際に、パウロは何の罪もなかったため、あえて上訴する必要がなく、むしろ裁判の期間が延びるようになりました。しかしパウロは、「ローマでも証ししなければならない」と言われた主の御旨を成し遂げようとしました(23:11)。主の御旨を成し遂げるためには、彼は、自分が何にでもなろうとしました。囚人としてローマに行くことで受けるようになる苦しみと痛みさえも、あえて担おうとしました。パウロの心には、どんな形であっても、世界宣教を成し遂げようとする燃え上がる情熱がありました。世界宣教は、自分がどんな姿になっても、神様の御旨に従おうとする人々を通して、成し遂げられます。
Ⅱ.フェストの悩み(13-27)
 ユダヤ人たちの視線を意識したフェストは、パウロの上訴によって、悩まされるようになりました。ユダヤ人たちのパウロに対する訴えは、ローマ法に照らし合わせて見ると、何の罪にもなりませんでした。まして、パウロをローマに送るだけの確かな罪状もありませんでした。

祈り:主よ!私もパウロのように、世界宣教のためなら、どんな姿であっても、この世界宣教に参加できる信仰と、情熱が与えられるように祈ります。

一言:何としても世界宣教を


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