聖書別日ごとの糧   >>   使徒の働き[2013]

2013年 01月 05日 (土)

使徒27:1-12
ローマ行きの船に乗ったパウロ

Ⅰ.イタリヤに行くことが決まったパウロ(1-8)
 パウロは、裁判の結果、何の罪もないことが明らかになりました。しかし彼がカイザルに上訴したために、ローマに送られるようになりました。パウロは他の数人の囚人と共に、カリザリヤに駐屯していた百人隊長ユリアスに引き渡されました。一緒に行く囚人たちはローマの円形競技場で処刑される重罪人たちでした。パウロは罪がありませんでしたが、凶悪な罪人の姿でローマ行きの船に乗りました。パウロはどんな形であっても、ローマに行こうとしました。囚人の姿であっても、ローマに行って福音を伝えようとしました。彼がこのようにできたのは、個人的に神様から受けたビジョンがあったからあり(19:21)、神様が彼に置かれた望みを成し遂げようとする忠誠心があったからです(23:11)。ローマ宣教の門は、たとえ囚人であっても、神様がくださったビジョンと神様に対する忠誠心を持った一人を通して、開かれるようになりました。
Ⅱ.パウロの言葉より、船長の言葉を信じた百人隊長(9-12)
 パウロの一行が乗った船は予想より遅く、良い港に着きました。ところがその時の気象条件を見ると、航海するのには危険な状態でした。パウロは、それまでの豊かな海上経験と霊的な洞察力によって、今度の航海を反対しました。ところが百人隊長は一介の罪人であるパウロの言葉より、船長と航海士の言葉を信じました。また、船員たちもすぐに過ごしやすいビニクスに行こうとしました。結局、このことによって大きな危機に処せられるようになりました。

祈り:主よ!私が、自分が望む人になるのではなく、どんな姿であっても、世界宣教に用いられる人になるように、助けてください。

一言:どんな形であっても世界宣教を



2013年 01月 06日 (日)

使徒27:13-26
すべて告げられたとおりになる

Ⅰ.救いの望みの断たれようとしていました(13-20)
 おりから、穏やかな南風が吹いて来たことで、彼らは自分の思い通りになっていると判断し、航海を始めました。ところが、まもなくユーラクロンという暴風が吹きおろして来ました。船が暴風に巻き込まれて、先に進むことができませんでした。彼らは恐れ、翻弄され、落胆し始めました。これは、神様のしもべパウロの忠告を無視し、自分たちの判断を信じた結果からでした。それでも彼らは続けて、自分たちの力で、暴風を乗り越えようと、躍起でした。しかし力不足でした。今は、救いの望みが断たれました(20)。人生の航海でも、ある日突然、ユーラクロンのような暴風に出会うようになります。その時には、人の知識や知識、苦労して集めたものはみな、何の役にも立たなくなります。
Ⅱ.元気を出しなさい(21-26)
 救いの望みはなく、全ての人が絶望していた時、使徒パウロは立ち上がりました。彼はまず、自分の言葉を聞かなかったことを咎めました。そして、神様が必ず自分をカイザルの前に立たせ、神様が自分を救うためであっても、船にいる全ての人を救ってくださることを証ししました(23,24)。彼は叫んで言いました。「ですから、皆さん。元気を出しなさい。すべて私に告げられたとおりになると、私は神によって信じています。」みなが絶望している時、パウロは神様を信じることで、望みを持ちました。そしてその望みによって、落胆し絶望した人々を立たせる牧者になりました。

祈り:主よ!人生の航路に暴風が吹いても、主だけに頼る者になるように助けてください。

一言:告げられた通りになる



2013年 01月 07日 (月)

使徒27:27-44
ついに救いを得た

 十四日間、暴風に悩まされた彼らは死ぬような思いをしました。その時、水夫たちは船が陸地に近づいていることを知り、救命ボートに乗って逃げ出そうとしました。パウロはそれを見つけ、百人隊長を通して彼らを止めることで、最後まで船を操る人を確保しました。
 また、パウロは船に乗っている人々がみな疲れ、絶望し、何も食べずに過ごしていることを見つけました。それでは泳ぐことができませんでした。パウロはまず、自分が神様に感謝して食事をすることで、他の人々も安心して食事ができるようにしました。夜が明けると、船を陸地に着けようとしましたが、潮流の流れ合う浅瀬に乗り上げて、船を座礁させてしまいました。兵士たちは、囚人たちが泳いで逃げるのを止めるために、彼らを殺そうとしました。しかし百人隊長はパウロを助けるために、それを止めた後、泳ぎのできる人々に水に飛び込んで陸地に向かうようにしました。残った人々は板切れや、船にある物に頼って上陸しました。このようにして船にいる全ての人々が救いを得ました。
 緊迫して絶望の状況の中で、パウロは冷静な状況判断と適切な処置をしました。このような彼の行動は、神様が御言葉通りに自分を救ってくださる、という確かな信仰から出て来ています。神様に対する信仰を持った一人の指導者が、多くの人々を危機の中から救うことができます。

祈り:主よ!私が神様に対する信仰によって、この時代を救う指導者になるように助けてください。

一言:信仰ある一人の指導者


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