聖書別日ごとの糧   >>   使徒の働き[2013]

2013年 01月 08日 (火)

使徒28:1-15
ついに、ローマに到着したパウロ

Ⅰ.手厚いもてなしを受けたパウロ(1-10)
 島の人々が難船した一行を助けようと火をたいた時、まむしが火をくべていたパウロの手にかみつきました。すると人々は、「この人はきっと人殺しだ。海からはのがれたが、正義の女神はこの人を生かしてはおかないのだ。」と言いました(4)。しかしパウロは何の害も受けませんでした。これを見た人々は考えを変えて、「この人は『神さま』だ」と言い出しました(6)。その島に滞在中に、パウロは、その島の首長の父親の病気を治療し、また、ほかの多くの病人たちを直しました。それによって、パウロの一行は手厚いもてなしを受け、出帆する時には、必要な品々を用意してもらいました。難船によって、人々は自分たちが誇り、頼っていた物を全て失いました。しかしパウロの信仰は、むしろ危機の時に、さらに大きな光となりました。神様は、信仰の人パウロを最後まで守ってくださり、彼に必要な全てのものをみなお与えになりました。
Ⅱ.勇気づけられたパウロ(11-15)
 三カ月後に、マルタを出発したパウロの一行は、アレキサンドリヤの船で出航してシラクサ、レギオン、ポテオリ、アピオ、トレス等を経て、ついにローマに到着しました。パウロは囚人の身でした。しかし、「パウロが来た」という知らせを聞いて、ローマの兄弟たちがトレスまで出迎えに来ました。パウロは彼らに会って、神様に感謝し、勇気づけられました。どこに行っても、どんな姿で行っても、主の御業を共に担う同労者がいることは、私たちを勇気づけてくれます。

祈り:主よ!必要な物を満たし、同労者まで遣わされ、私たちを勇気づけてくださり、感謝します。

一言:私たちを勇気づけられる神様



2013年 01月 09日 (水)

使徒28:16-31
自費で借りた家で

Ⅰ.イスラエルの望みのために(16-22)
 ローマに着いて三日の後、パウロは影響力のあるユダヤ人たちを呼び集め、自分がローマに来るようになった経緯を話しました。「私はイスラエルの望みのためにこの鎖につながれているのです。」(20)。「イスラエルの望み」とは、イスラエルが長い間待っていたキリストを指します。パウロは、そのキリストこそイエス様であること、を伝えました。彼は、自分の望みであり、人類の望みであるイエス様を伝えるために、鎖につながれた罪人のからだであっても、喜んでローマに来ました。
Ⅱ.自費で借りた家で教えたパウロ(23-31)
 パウロは大きなビジョンの中で、ローマに来ました。しかし彼は囚人の身でした。現実は、ビジョンとは、かけ離れていました。しかし彼は落胆しませんでした。彼は、このような中で、何人かの人と約束をし、朝から晩まで御言葉を学びました。このようにして、二年もの間、自費で借りた家にとどまり、彼の所に来る人々を受け入れ、マンツーマンで御言葉を教えました。パウロは、大胆に彼らに神様の御国を伝え、イエス・キリストに対する信仰を植えました。これは、あまりにも小さなことのように、思えます。しかし結局、それを通して、ローマが福音によって征服されました。
 使徒の働きは、パウロがローマの借家で御言葉を教えるところで終わっています。しかし、今日でも、御言葉を教える人々を通して、使徒の働きは続いています。私たちが大きなビジョンを抱いて、具体的に、マンツーマンの聖書勉強に力を入れる時、世界を福音化させることができます。

祈り:主よ!私が世界宣教のビジョンを抱いて、マンツーマンで御言葉を教えることに励むように、助けてください。

一言:マンツーマンで、世界を福音化しよう


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