聖書別日ごとの糧   >>   使徒の働き[2019]

2019年 02月 09日 (土)

使徒の働き4:1-22(12)
この方以外には、誰によっても救いはありません

 ユダヤ人たち(家を建てる者(11))は、なぜイエス様を捨てたのでしょうか。家を建てる者たちは自分の願う家(長老たちの言い伝えの家、伝統の家)を建てようとして、それに合わせて石を整えました。ところが、イエス様はそんな彼らの思いに合わせず、むしろ彼らのほうこそが、ご自身に合わせて家を建てるべきだと言われました。以前イエス様は彼らに「わたしが道であり、真理であり、命です」と言われたことがありました。しかし、彼らは「イエス以外にも道はいくらでもある!」と言い、イエス様を十字架につけて捨てました。そのイエス・キリストを神様が死者の中からよみがえらせたのです。イエス・キリストは神様がお建てになる家の「礎の石」です(11)。イエスを要らない石のように捨てる人もいますが、イエス・キリストを礎の石のように大事にして生きていく人たちも多くいます。そして、主イエスに自分を合わせて生きる人たちが集まる共同体(教会)もこの世にはあるのです。そのような共同体こそが、神様が建てられた家です。その家に住む人たちは、礎の石であられるイエス様を通して救われました。このイエス・キリスト以外には、だれによっても救いはありません。天の下でこの御名のほかに、私たちが救われるべき名は人に与えられていないからです(12)。
 宗教指導者たちは、イエス様によって著しいしるしが行われたことを否定することはできませんでした(16)。しかし、彼らは使徒たちに、いっさいイエスの名によって語ったり教えたりしてはならない、と命じました(17、18)。するとペテロとヨハネは彼らに、「神に聞き従うより、あなたがたに聞き従うほうが、神の前に、正しいかどうか、判断してください。私たちは、自分の見たこと、また聞いたことを、話さないわけにはいきません」(19、20)と答えました。足のなえた男がイエスの名によって歩くようになったこと、またイエスがキリストであることは、使徒たちが身をもって体験した事実です。それで、ペテロとヨハネは自分たちが体験した神の御業を、話さずにはいられなかったのです。信仰は見て聞くことから始まり、実際に体験したことから生まれます。


適用 : 誰が私たちに救いを与えてくれるのでしょうか

一言 : それは、ただイエス様のみです



2019年 02月 10日 (日)

使徒の働き4:23-37(32)
だれひとりその持ち物を自分のものと言わず

 ペテロを信じた者の群れは、心と思いを一つにして、だれひとりその持ち物を自分のものと言わず、すべてのものを共有しました(32)。地所や家を持っている者はそれを売り、代金を携えて来て、使徒たちの足もとに置きました。その金は必要に従っておのおのに分け与えられました。
 自分の財産を差し出すことはやさしくありません。もったいないという思いがするでしょう。ところが、信じた者たちはみな心と思いを一つにして、自ら進んで志願して差出しました。だれかから要求されて、強要されてやったのではありません。他人の目を気にして無理やりにしたり、だれかに見せようとしたりしたのでもありません。どうしてこのようなことが出来たでしょうか。それは、使徒たちが主イエスの復活を非常に力強く証しし、大きな恵みがそのすべての者の上にあったからです(33)。また「あなたの聖なるしもべイエスの御名によって、しるしと不思議なわざを行わせてください」(30)と祈ると、そこに集まっていた一同はみな聖霊に満たされるようになったからです。この出来事は、何を示しているのでしょうか。それは、イエス様の復活の大きな恵みと御言葉による大きな恵みが、彼らの考えや価値観を大きく変えたということです。
 聖徒たちは、イエス様を信じるようになってから変わったところがたくさんありました。使徒の働きを見ると、特に所有に対する意識が大きく変わりました。自分の財産を自分のものだと思わなくなり、貧しい者がいなくなりました。財産だけではありません。愛の豊かな人は、愛の欠けている人を助けるために心から差し出すと、そこには愛が満ち溢れるようになります。時間も才能も同じです。すべてのものを主の救いのわざのために差し出すとき、主はそれらを用いてしるしと不思議なわざを起こしてくださるのです。主イエス・キリストを自分の主、キリストとして信じるようになるとき、このように変わるのです。聖霊の感動によって、今まで自分のものだと思っていたものが主のものであることを知るようになった人は、喜びを持って捧げるようになるわけです。その結果、主にあって聖徒たちは豊かな愛に満たされて生きるようになるのです。


適用 : 初代の教会の物質生活はどうでしたか

一言 : 互いに共有し


<<(1)    前のページ(3)    4    次のページ(5)    (28)>>

聖書別日ごとの糧