聖書別日ごとの糧   >>   使徒の働き[2019]

2019年 02月 11日 (月)

使徒の働き5:1-16(4)
神様を欺いたうそ

 復活の福音を聞いて恵みを受けた人たちが、自分の持ち物を売り、隣人に仕える美しい御業が起こりました。するとサタンの仕業も起こりました。アナニヤとサッピラ夫婦が地所を売り、その代金の一部を隠して、使徒たちのところに持ってきたのです。彼らは、なぜそうしたのでしょうか。将来に対する心配と恐れがあったのでしょう。しかしメンツもあって出さないわけにはいかないと考え、悩んだ末、神様と教会を欺くサタンの試みに陥ってしまったのです。ペテロはこれを、聖霊を欺く罪であると定めました。アナニヤとサッピラの罪は、代金を全て持って来なかったことにあるのではなく、嘘ついたことにあります。これは五旬節の聖霊降臨以降、盛んに起こっていた聖霊の御業を邪魔するサタンの仕業でした。アナニヤもその妻も、その罪のため死にました。
 神様を欺き、共同体の聖霊の器を壊すことは大きな罪です。人のすべての罪とすべての汚れた罪は赦していただけます。しかし聖霊を汚す者はだれでも永遠に赦されることがないのです(マルコ3:28、29)。彼らは聖霊の御業が活発に起こっていた初代教会に悪い影響を及ぼす危険がありました。ペテロはこのような恐ろしいサタンの仕業をよく見分け、教会の監督者として神様の御業を守ったのです。
使徒たちの手によって、多くのしるしと不思議なわざが人々の間で行われました。主を信じる者は男も女もますます増えてゆきました。そしてついには、人々が病人を大通りへ運び出し、寝台や寝床の上に寝かせ、ペテロが通りかかるときには、せめてその影でも、だれかにかかるようにするほどになりました。エルサレム付近から、大ぜいの人が病人や汚れた霊に苦しめられている人などを連れて集まって来ましたが、その全部がいやされました。
私たちの病が癒されるのはイエス様がむちに打たれたゆえです(イザヤ53:5)。イエス様は私たちの患いを身に引き受け、私たちの病を背負うために来られました(マタイ8:17)。ハレルヤ!真の弟子はその仕事を受け継ぐ者です。


適用 : 体面と心配と恐れのためにうそをつく代わりに、どんなことに気を使うべきでしょうか

一言 : 病んでいる魂を癒すこと



2019年 02月 12日 (火)

使徒の働き5:17-42(20)
人々にこのいのちのことばを、ことごとく語りなさい

 使徒たちを通して強い聖霊の御業が起こると、宗教指導者たちが妬みに燃えて使徒たちを牢に入れました。指導者たちが牢に入れられたため、福音の御業は中断される危機に処されました。ところが、主の使いが、夜、牢の戸を開き使徒たちを連れ出しながら言いました。「行って宮の中に立ち、人々にこのいのちのことばを、ことごとく語りなさい」(19)。迫害される時には心が落ち込みやすいです。しかしイエス様はそれを通して、いのちのことばが広く知れ渡ることを願われます。イエス様は御業の環境を整えてくださるより、私たちがどんな環境に置かれてもいのちのことばを語ることを願われ、それを助けてくださいます。神様は福音伝播を通して一人でも多くの魂が救われるのを喜ばれます。いのちのことばは、教会の中で信徒たち同士が自己満足するために与えられたものではなく、人々に語るために与えられたものです。
 使徒たちは主の使いのことばを聞いて、夜明けごろに宮に入って教え始めました。彼らは夜も昼も熱心に主の御言葉を語りました。このような彼らを宗教指導者たちはしつこく妨害しました。しかし、ペテロと使徒たちは、どんな妨害や脅かしにも屈することなく大胆に答えて言いました。「人に従うより、神に従うべきです」(29)。そして力強く、いのちのことばを語り続けました。神様は、宗教指導者たちが殺したイエスをよみかえらせ、イスラエルに悔い改めと罪の赦しを与えるために、このイエスを君とし、救い主としたことを語りました。また、自分たちもそのことの証人であり、聖霊もそのことの証人であることを語ったのでした。その話を聞いた彼らは、怒り狂って使徒たちを殺そうと計りました。ところが、律法学者ガマリエルのように、慎重に見守っていたほうが良いと言う人もいました。結局、彼らは使徒たちを呼んで、むちで打ち、イエスの名によって語ってはならないと言い渡したうえで釈放しました。使徒たちは、主の御名のためにはずかしめられるに値する者とされたことを喜び、毎日、イエスはキリストであることを宣べ伝え続けました。イエスの名を宣布するものは、世に打ち勝つ者であり、世の光と塩です。


適用 : 迫害を恐れないで励むべきことは何でしょうか

一言 : イエスの名前を語ること


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