聖書別日ごとの糧   >>   使徒の働き[2019]

2019年 03月 25日 (月)

使徒の働き8:1-25(20)
神様の賜物、聖霊

 ステパノの殉教以降、エルサレムにある教会に激しい迫害が起こり始めました。そのため、使徒たち以外の者はみな、ユダヤとサマリヤの諸地方に散らされました。ピリポはサマリヤの町に下って行き、キリストを宣べ伝えました。そこで、群衆はピリポの話を聞き、その行っていたしるしを見て、みなそろって、彼の語ることに耳を傾けました。この町にシモンという魔術師がいました。人々は彼が使う魔術を見て驚きました。しかし、このシモンも、ピリポが伝える神様の御国とキリストの御名を信じて、バプテスマを受けました。エルサレムにいる使徒たちは、サマリヤの人々が神様の御言葉を受け入れたと聞きました。そこで、ペテロとヨハネは、サマリヤに行き、ピリポに従う者たちが聖霊を受けるように祈りました。それで、聖霊が臨むようになりました。
 この光景を見たシモンは、ペテロとヨハネに金を持って来て、聖霊を授ける権威を買おうとしました。このようにした理由は、自分もペテロとヨハネのように認めてもらいたかったからです。又、その能力で金儲けをしたかったのでしょう。しかし、ペテロとヨハネ自身に聖霊を与える能力あったのではありません。聖霊は神様が与える賜物です。神様が与えようとする人に、値なしに聖霊は与えられます。ペテロとヨハネがサマリヤ人たちに聖霊が臨むように祈ったのは、聖霊が、イエス様が約束した最高の賜物だからです。そんな神様の賜物を、お金で売買することは出来ません。また、聖霊を受けて力あることを行ったり、聖霊を受ける目的が、自分を高めたり、金儲けをするためであるなら、その人は結局滅びます。聖霊が、神様からの賜物であることを悟り、謙遜に求めるなら、神様が賜物として聖霊様を与えて下さいます。聖霊を受けるように人のために祈ってあげることは、聖霊を受けた人の特権です。それは、その人に一番良いものを得させることです。


適用:何が一番良いプレゼントですか

一言:聖霊



2019年 03月 26日 (火)

使徒の働き8:26-40(35)
イエス様のことを宣べ伝えた

 主の御使いがピリポに向かって、南の荒野に下る道に出るように言いました。行って見ると、エチオピア人の宦官が、礼拝の為に行っていたエルサレムから帰る途上でした。イザヤ書を読んでいましたが、悟れずにいました。聖霊様はピリポに、この馬車に近寄って行くように言われました。ピリポは聞き従い、聖書の理解を助けました。イザヤ書53章は、メシヤイエス様の苦難に関する箇所でした。ピリポはこの聖句から始めて、イエス様について教え、福音を伝えました。ピリポとの1対1の聖書勉強を通して、宦官の霊的な目は開かれ、信仰が生じました。水のある所に来ると、彼は、パプテマスを受けたいと思いました。ピリポは宦官にバプテスマを授けました。聖書を読みながらも、その意味か分からず、苦悩していた彼が、聖霊様の導きによってピリポに出会い、聖書を学び、救いの確信を得ました。その魂には天からの光と真の喜びが臨まれました。この一人の変化を通して、アフリカ大陸に福音の種が落ちるようになりました。
 人が、聖書の御言葉を聞いて悟り、救いを得る御業の主体は、聖霊様です。謙遜に聖霊様の御声を聞き、それに従った忠実な伝道者ピリポを通して、救いの御業が起こりました。聖霊様は、今日も、ピリポのように訓練された聖書先生を捜して、その人を遣わします。聖書を理解し、人格的に教える伝道者を通して、無知な魂が聖書の真理を悟り、救いを得ます。そして、その一人の変化を通して、驚くべきことが起こるのです。


適用:聖霊様の方向に聞き従って聖書を教えていますか

一言:世界宣教の始まり


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