聖書別日ごとの糧   >>   使徒の働き[2019]

2019年 04月 04日 (木)

使徒の働き12:1-17(11)
救い出してくださった神様

 聖霊が異邦人の教会を活発に立ち上げていた時、エルサレム教会には、また困難が訪れていました。ヘロデ王が教会の中にある人々を苦しめようと計画し、ヨハネの兄弟ヤコブを剣で殺しました。ユダヤ人たちがこれを喜んだのを見て、彼らの関心をさらに得ようと、最高指導者であるペテロも捕らえて投獄しました。まだ教会の基礎が強固でなかった初期に、ペテロの投獄はエルサレム教会にとって大きな危機でした。教会は、このような状況の中で何をしたでしょうか。「大変だ」と言って、恐れませんでした。ペテロの釈放のために、闘争もしませんでした。ただ、神様に頼って、ペテロのために切実に祈りました。
 ヘロデがペテロを引き出そうとしたその前の日の晩になりました。明日になれば、ペテロは殺されるかも知れませんでした。二人の兵士が鎖でペテロの両側を固く縛っていました。戸口には、番兵たちが牢を監視していて、逃げる隙もありませんでした。ところが、突然主の使いが現れて、寝ているペテロのわき腹をたたいて起こしました。彼を起こした後、番兵たちが二重に監視していた監獄から抜け出すように導きました。ペテロは、夢か幻か、区別できないでいました。監獄の鉄の門を通り、市内に出て、ペテロはようやく我に返りました。主が天の使いを遣わして、ペテロをヘロデの手と、ユダヤ人たちが待ち構えていたすべての災いから救い出しました。ヘロデは自分の政治的な益からペテロを殺そうとしました。ユダヤ人たちは、聞きたくもない福音を伝えるペテロがついに死ぬと期待しました。しかし、神様は、彼らの全ての悪い企みと期待から、奇跡的に救ってくださいました。今日も、敵たちは主の御業を妨害しようと、霊的な指導者達、信仰の人々を攻撃します。そして滅びることを願います。しかし、私たちの神様は、彼らの期待を失望に変えてしまいます。従って、神様の御業が問題にぶつかった時、私たちは神様を信じて祈らなければなりません。神様が、私たちを救い、続けて使命を担うように、助けてくださいます。


適用:使命を担う時、困難がありますか

一言:救ってくださいます



2019年 04月 05日 (金)

使徒の働き12:18-25(24)
神の御言葉はますます盛んになり

 ヘロデは、どんな理由か正確には分かりませんが、ツロとシドンの人々に対して、強い敵意を抱いていました。ツロとシドンの人々は、ユダヤ地方から穀物を輸入していたので、大問題となりました。それで心を一つにして、ヘロデのところに行き、和解を求めました。ヘロデは和解するための日を決め、その日、彼は華麗な王服を着て、王座に座り、民たちに向かって演説を始めました。王服が日の光にまぶしく輝く中で、ヘロデの演説が響き渡りました。演説を聞いていた人々は、「神の声だ。人間の声ではない。」と叫び続けました。その時、ヘロデは神様に栄光を返すべきでした。しかし、ヘロデは自分の栄光に酔いしれ、のぼせあがりました。まるで自分が神様になったかのように思いました。主の使いが、すぐに彼を打ちました。それで、彼は虫にかまれて息が絶えました。人はいくら偉大であっても、神様から打たれれば、すぐに終わってしまう存在です。このことを知り、私たちは、偉大なる神様の御前に謙遜でなければなりません。自分の栄光に酔いしれるのではなく、神様に栄光を返すべきです。
 福音の御業を邪魔していたヘロデが死ぬと、神様の御言葉は、ますます盛んになり、広まって行きました。御言葉の御業は、まるで大波のようであり、だれも止めることはできません。御言葉の御業には、驚くべき生命力があります。今日、私たちの時代にも御言葉の御業を止めようとする勢力があります。福音に対する敵対勢力があり、巨大な罪の勢力があり、世俗主義、人本主義、相対主義などの勢力があります。しかし、どんな迫害も、神様の御言葉の御業を止めることはできません。嘲笑される中でも、御言葉の御業は、むしろ盛んになり、広まって行きます。御言葉の御業に仕える人々は、今の状況がつらくあっても、このことを信じなければなりません。


適用:御言葉の御業を止めようとするものがありますか

一言:盛んになる神様の御言葉


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