聖書別日ごとの糧   >>   使徒の働き[2019]

2019年 10月 07日 (月)

使徒の働き22:17-29(21)
 主が私を異邦人に遣わした

 パウロは自分がどのようにして異邦人に遣わされ、福音を宣べ伝えるようになったのかを話しました。すると、人々は、声を張り上げて、「こんな男は、地上から除いてしまえ。生かしておくべきではない」と言いました。着物を放り投げ、ちりを空中にまき散らしました。異邦人のことを嫌うユダヤ人に、異邦人に救いをもたらすことは神のみ旨であると言うならば、ユダヤ人たちが半狂乱になってしまうことは、パウロもよく分かっていたはずです。数日前には、律法の下にいる人々に福音を宣べ伝えるために、律法に従って身を清めることを行ったパウロでしたが、イエス様の救いに対しては、一切譲りませんでした。福音を宣べ伝えるためには、律法の下にいる者となったり、律法のない者たちのようにもなったり、弱い者のようにも、強い者のようにもなります。しかし、自分が受けた救い、主イエス様が呼んでくださり、異邦人の救いのために遣わされたことについては、はっきりと伝えたのです。
 私たちにとって、もっとも大切なことは何でしょうか。また、決して譲ってはならないことは何でしょうか。私たちが一生の間、ずっと守らなければならない価値のあることとは何でしょうか。それは、福音です。イエス様が私を救ってくださったという事実、そして私を呼んで遣わしてくださったという事実、これは決して妥協しても、譲っても、変えてしまってもいけません。これは永遠に継続されるべき御恵みであるからです。私への神様の愛の証だからです。救われた人はその御恵みによって生きていくのです。その御恵みによって、主とともに永遠に生きるのです。その福音を失うとき、いのちを失います。福音を受け入れた人も罪によってつまずくことはあります。しかし、福音があれば回復します。だから、福音が大切なのです。


適用:福音の使徒としての召されはしっかり持っていますか

一言:神様が私を遣わしました



2019年 10月 08日 (火)

使徒の働き22:30-23:11(23:1)
 議会での証言

 パウロは議会に立ちました。しかし、パウロは今日まで、全くきよい良心をもって、神の前に生活してきたことを堂々と話しました。パウロは、彼らの一部がサドカイ人で、一部がパリサイ人であるのを見て取って、議会の中でこう叫びました。「兄弟たち。私はパリサイ人であり、パリサイ人の子です。私は死者の復活という望みのことで、さばきを受けているのです。」すると、パリサイ人とサドカイ人との間に意見の衝突が起こり、議会は二つに割れ、騒ぎが起きました。サドカイ人は、復活はなく、御使いも霊もないと言い、パリサイ人は、どちらもあると言っていたからです。パリサイ人たちがパウロの肩をもちました。
 パウロが告訴されたのは、信仰の問題の名を借りた政治的争いのためでした。それに気づいた千人隊長は、パウロを保護しました。良心に従って神様に仕える者は不義な権力者を恐れません。困難な状況の中でも知恵が与えられます。不正の人、罪の多い人は、恐れが生じ、愚かな者となってしまいます。
 主は、その夜パウロに言われました。「勇気を出しなさい。あなたは、エルサレムでわたしのことをあかししたように、ローマでもあかしをしなければならない」(11)。周りが騒がしいとき、主は前を向いて進むように言われました。パウロは右や左にそれずに、前だけをみて進むべきです。今までそのように主に仕えて来ました。これからもそのように仕えるべきです。


適用:私はどのように主に仕えていますか

一言:良心に従って


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