聖書別日ごとの糧   >>   ローマ[2001]

2001年 02月 11日 (日)

ローマ人ヘノ手紙4:1-8
アブラハムとダビデの信仰

Ⅰ.アブラハムの信仰(1-3)
ユダヤ人が最も誇るアブラハムも自分の行為によってではなく、信仰によって義とみなされました。彼は息子がいなかった時、神様は彼に“多くの国民の父となる”(創17:4)と約束されました。しかし、その時神様の約束があまりにも大きく漠然としていたため彼は信じることが出来ませんでした。けれども、アブラハムは神様の御言葉を信じました。彼は自分の体が死んだものと同様であり、サラは身ごもれないことが分かっていましたが、神様の約束を信じました。彼にとって神様を信じるとは、人間的に不可能な中でも神様のなかで希望を持つことでした。ですから私たちが神様を信じるということは、状況がどうであれ、神様の約束を疑わないで必ずその約束を成就してくださる神様を信じることです。
Ⅱ.ダビデの信仰(4-8)
ダビデは神様の赦しの恵みを信じました。ダビデは王ではありましたが、神様の前で罪を犯したとき、幸せではありませんでした(Ⅱサム12:7-13)。彼は王として自分の罪を正当化することも出来たはずです。しかし、彼は神様の前に進み出て自分の罪を認めました。彼は、罪の赦しの恵みを信じ、神様が自分の罪を赦してくださるまで多くの涙を流しながら祈りました。神様の赦しを信じたので、彼は義と認められました。そのようなダビデは幸いな人となりました。

祈り:主よ、私がアブラハムとダビデの単純な信仰を学んで、幸いな生を送れるように助けてください。

一言:単純な信仰



2001年 02月 12日 (月)

ローマ人ヘノ手紙4:9-12
アブラハムの信仰の足跡

Ⅰ.無割礼者の先祖(9-11)
アブラハムとダビデは皆割礼を受けたユダヤ人です。すると、割礼を受けたユダヤ人だけが赦しの恵みと幸せを味わうことができるのではないかという疑いが生じます。しかし、パウロは割礼者も無割礼者も信仰によって生きる時、すべての人が幸せを味わうことが出来ると言います。アブラハムが割礼を受けたのは、彼が99才の時でした(創17:26)。反面、彼が神様に義とみなされたのは信仰生活の初期でした(創15:6)。すなわち、彼は割礼を受ける前にすでに義とみなされたのです。彼が神様に義とみなされたのは割礼のためではなく、信仰のためでした。アブラハムが割礼を受ける前に信仰によって義と認められたことは、割礼を受けていない異邦人たちも信仰によって義とみなされることを表しています。ですから、だれでも信仰さえあれば、アブラハムとダビデのように罪の赦しの恵みを受け、幸せを味わうことができるのです。
Ⅱ.割礼者の先祖(12)
また、アブラハムは無割礼者の先祖になるばかりでなく、割礼者の先祖にもなります。なぜなら、アブラハムは割礼を受けたイスラエル民族の先祖でもあるからです。彼は自分の本性と世の欲に従わないで、神様の約束を信じ割礼を受けました。彼は罪と咎が多くありましたが、信仰によって生きました。そうすることによって、彼は信仰によって生きる子孫たちに信仰の足跡を残しました。

祈り:主よ、信仰の先祖アブラハムを学ぶようにしてくださり感謝いたします。私もただ信仰によって生き、信仰の足跡を残します。

一言:信仰の足跡



2001年 02月 13日 (火)

ローマ人ヘノ手紙4:17-25
望み得ないときに望みを抱く信仰

Ⅰ.約束を信じる信仰(17-21)
アブラハムは“大いなる国民”として下さるという神様の約束を信じて、生まれ故郷父の家を出て神様が示す地へ行きました(創12:1-3)。しかし、神様の約束は考えていたほど早くなされませんでした。ある夜、アブラハムを訪れた神様はアブラハムを外に連れ出して仰せられました。“天を見上げなさい。星を数えることができるなら、それを数えなさい。あなたの子孫はこのようになる”(創15:5)。アブラハムはこの神様の約束を信じました。月日がたって、子を生めないくらい年取っても、その約束は成し遂げられませんでした。けれども、彼は神様を信じました。彼が信じた神様は死者を生かし、無いものを有るもののようにお呼びになる方でした(17)。彼は、望み得ないときに望みを抱いて信じました。彼は状況を知っていながらも信仰が弱くならないで、神様の約束を疑いませんでした。むしろ信仰が堅くなって神様に栄光を帰し、神様が自分に与えて下さった約束が成し遂げられることを信じました。
Ⅱ.私たちのためです(23-25)
神様がアブラハムを義とみなされたのはアブラハムのためだけでなく、彼の信仰の足跡に従う私達のためのものでもあります。私たちが望み得ない時にイエス様の十字架と彼の復活を信じると、神様は私達のその信仰をご覧になり、私たちを義をみなされます。

祈り:主よ、状況が少し変わるだけでも神様の約束を疑ってしまう罪悪を悔い改めます。どんな状況のなかでも約束を堅く信じます。

一言:望み得ない時に信じなさい。


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