聖書別日ごとの糧   >>   ローマ[2015]

2015年 06月 09日 (火)

ローマ11:1-12
残された者を通して働かれる神様

1.イスラエルの残された者(1-10)
 神様がイスラエルをお捨てにならなかった、最も大きな証拠は、使徒パウロ自身がイスラエル人だということです。エリヤの時代にも、アハブとイゼベルが主の祭壇を壊し、全ての民に、バアルにひざをかがめさせました。後には、エリヤのところにまで行き、殺そうとしました。それで、彼は、「私だけが残されました。彼らはいま私のいのちを取ろうとしています。」と神様に訴えました。
 その時も、神様は、ご自分のために、バアルにひざをかがめていない七千人を残して置かれました。恵みによって選ばれた者は救いを得て、その残りは、かたくなにされました(7-10)。彼らは不信仰によって、倒れました。しかし、神様は残された者を通して、自ら救いの御業を完成して行かれます。
2.イスラエルの回復に対する望み(11,12)
 イスラエルが倒されたことによって、異邦人に救いに至る御業が起こりました。それは、イスラエルにねたみを引き起こさせ、悔い改めさせようとするためです。イスラエルの失敗によって、異邦人たちが豊かになりましたが、彼らが悔い改めて、イエス様を受け入れるなら、その豊かさはどれだけ大きなものなのでしょうか。

祈り:主よ!私が福音を宣べ伝えていて、あまりにも簡単に落胆していた不信仰を悔い改めます。私が、残された者を通して、救いの御業を成し遂げられる主を仰ぎ見て、信仰によって生きます。

一言:失敗がない神様



2015年 06月 10日 (水)

ローマ11:13-24
オリーブの木のたとえ

1.イスラエルの回復の可能性(13-16)
 神様は、イスラエルの不信仰によって、異邦人たちに、祝福の水流を流されました。結局、イスラエルが倒れたことによって、世の中が神様と和解するようになる祝福を、受けるようになりました。
 では、神様は完全にイスラエルを放棄されたのでしょうか。いいえ。イスラエルのねたみを引き起こさせ、彼らのうちの幾人でも救うためでした。それで、パウロは異邦人の使徒として、死に至るまで忠実であり、その職務を栄光あるものと考えました。イスラエルの悔い改めを通して、驚くべき霊的な復興と祝福が臨むことを確信しました。
2.異邦人が陥りやすい可能性(17-24)
 異邦人は野生種のオリーブとして、役に立たない実だけを結び、さばかれるしかありませんでした。しかし、信仰によって、神様の恵みによって本当のオリーブの木であるイエス様につながれました。それで、誇ってはいけません。恐れおののく気持ちで、神様の憐れみを求めなければなりません。
 神様は憐れみ深い方ですが、また、厳しい方です。傲慢な者は、惜しみなく、折って捨てます。神様は、落ち木であっても、謙遜になる時、つぎ合わせる力を持っておられます。それで異邦人として、値なしに救われたクリスチャンたちは、さらに恐れ敬う心で、救いの恵みを担わなければなりません。そうしなければ、ユダヤ人のように、切り落とされてしまいます。

祈り:主よ!恵みを受けたからといって、傲慢だった罪を悔い改めます。恐れ敬う心で、私は恵みを担います。

一言:神様の憐れみと厳しさを見よ



2015年 06月 11日 (木)

ローマ11:25-36
神様の奥深い奥義

1.人々に置かれた神様の御旨(25-32)
 イスラエルの不従順によって、救いが異邦人に臨みました(11)。パウロは、この出来事を通して、驚くべき神様の秘密を悟るようになりました。それは、異邦人の完成のなる時まで、イスラエルが汚れ、頑なになった後には、全てのイスラエルが救いを得るようになるということです(26)。
 異邦人たちは過去、神様に聞き従わなかった人々でした。しかし、神様の憐れみによって、救いを得るようになりました。このように、神様は今、不従順のイスラエルにも、憐れみを施されます。それで、全ての人を、憐れみでお救いになります(32)。神様の賜物と召命とは変わることがありません(29)。
2.神様の知恵をほめたたえるパウロ(33-36)
 パウロは、同族イスラエルが救いを得られないことによって、大きな悩みと苦しみの中にいました。しかし、憐れみによって、全人類を救おうとされる神様の大いなる御旨を悟り、神様の知恵と知識との富を賛美します。「ああ、神の知恵と知識との冨は、何と底知れず深いことでしょう。そのさばきは、何と知り尽くしがたく、その道は、何と測り知りがたいことでしょう。」神様の大いなる御旨と摂理は、人間の小さな頭では測り知れないものです。ただ、私たちは、神様の大いなる知恵と知識の富をほめたたえるだけです。

祈り:主よ!イスラエルを選ばれ、全人類を救おうとされるあなたの知恵と知識の富をほめたたえます。全ての物が主のもとに来て、主によって、主に立ち返ることを信じます。

一言:だれが主の御心を知ったのですか


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