ところが、コリント教会の中には、一つの問題がありました。
　１０節をご覧ください。
「さて、兄弟たち。私は、私たちの主イエス・キリストの御名によって、あなたがたにお願いします。どうか、みなが一致して、仲間割れすることなく、同じ心、同じ判断を完全に保ってください。」コリント教会の中にも、派閥や分裂が起こっていました。そしてその原因は、「だれにバプテスマを受けたのか」にありました。パウロ、アポロ、ケパ、キリストの四つのグループに分かれていました。勿論、自分の牧者を尊敬することは大切なことです。しかし、その思いがあまりにも強すぎて、他の人を受け入れられなくなるのは大問題です。キリストが分裂されたのではありません。また、キリストの御名によって、バプテスマを授けているのです。それで、キリストの中で、一つになることは、とても大切なことです。パウロやアポロがコリント教会に来たのは、福音を宣べ伝えるためでした。そして、コリント教会の聖徒たちが、キリストの十字架の恵みにとどまることを願うためでした。福音だけが私たちを救うことができます。福音を堅くつかむことができるように祈ります。

祈り：主よ！私たちをキリストの十字架のもとにとどまらせてください。キリストの十字架が私たちを救います。

一言：キリストの中で、一つ

　ユダヤ人にはしるしを要求し、ギリシヤ人は知恵を追求します。しかし、使徒パウロは十字架につけられたキリストを宣べ伝えています。それはユダヤ人にとってはつまずきとなり、異邦人にとっては、愚かなことです。しかし、召された者にとっては、キリストは神の力、神の知恵です。ユダヤ人か異邦人かが問題になりません。神様に召されているか、どうかが問題となるのです。この世の知者は多くはなく、権力者も多くはなく、身分の高い者も多くはありません。しかし神様は、この世の愚かな者を選ばれました。この世の弱い者をお選びになりました。この世の取るに足りない者や見下されている者を、神様はお選びになりました。それで、誰も自分のことを誇ることはできません。
　私たちは、神様によってキリスト・イエス様のうちにあるのです。キリストは、私たちにとって、神様の知恵となり、また、義と聖めと、贖いとになられました。今、皆さんは救われていますか。それを確信していますか。

祈り：主よ！私たちに霊的な目をくださり、キリストが神様の知恵であり、力であることを知り、堅く信じるように、助けてください。

一言：キリストは神様の力