聖書別日ごとの糧   >>   コリント人Ⅰ[2021]

2021年 03月 16日 (火)

コリント人への手紙第一1:1-17(10)
一致してください

 パウロは自分が神様のみこころにより、キリスト・イエスの使徒として召されたと言っています。また、コリント教会の人々は、キリスト・イエスにあって聖なる者とされ、聖徒として召されたと言っています。彼らはどうやって聖なる者となったのでしょうか。何か資格があるからでしょうか。そうではありません。ただ、キリスト・イエスにあって召され、恵みによって聖なる者となったのです。パウロは神様のみこころと恵みを思い起こさせてから神様に感謝しています。コリント教会は賜物が豊かな教会でした。特にことばと知識において、キリストにあって豊かでした。このような賜物が与えられた目的は何でしょうか。キリストの日に責められるところがない者とされるためであり、成熟した人格を持つようになるためです。しかし、彼らはこのような恵みと賜物をもって謙遜に神様の栄光を現わすよりも、自分を誇ることによってトラブルを起こしました。

コリント教会に分派の問題が生じました。パウロ派、アポロ派、ケファ派、キリスト派がありました。自分にバプテスマを授けた人を中心に分派を作って争いました。しかし、バプテスマは誰の名によって受けますか。イエス・キリストの名によってです。バプテスマはイエス様とともに死に、イエス様とともによみがえらされることを意味します。ですから、イエス様に結び合わされてイエス様がくださった福音によって、同じ心、同じ考えで一致することが重要です。しかし、彼らはイエス様より人を中心にして十字架の福音を空しくしました。大抵教会を分裂させる人は、真理の御言葉の代わりに人の言葉を大切にし、特定の人中心に考えます。そのような人は十字架の福音と恵みを知らない人です。パウロはこのような人々に十字架の福音の恵みを思い起こさせ、皆が語ることを一つにして、仲間割れをせず、同じ心、同じ考えで一致してくださいと勧めています。



適用:同じ心、同じ考えを持っていますか

一言:一致してください



2021年 03月 17日 (水)

コリント人への手紙第一1:18-31(18)
十字架のことば

 コリント教会の聖徒たちの中には、この世の知恵を誇る人々がいました。彼らはキリストから目を離し、人間的な知恵を誇りました。しかし、神様は何によって救いのみわざを成し遂げられましたか。十字架です。十字架はしるしを要求するユダヤ人にとってはつまずき、知恵を追求する人にとっては愚かなことです。十字架のことばは、人間の知恵、努力、力をすべて排除します。罪人である人間のどんな知恵や努力によっても罪の問題を解決することはできません。それで神様の力と知恵によって人々を救ってくださいました。それが十字架です。十字架のことばは、神様から出て、十字架につけられたイエス・キリストによって現れました。十字架のことばは救われる私たちには神の力です。十字架のことばを伝えることは、愚かに見えるかもしれません。しかし、神様は宣教のことばの愚かさを通して、信じる者を救うことにされました。

救われた聖徒たちの中には人間的に見れば知者は多くはなく、力ある者も多くはなく、身分の高い者も多くはありませんでした。むしろ愚かな者、弱い者、この世の取るに足りない者や見下されている者が多くいました。これは何を示しているのでしょうか。社会や人々から高く評価される知恵や力、身分などは、人間を救うことができないということです。また、救いは、全く神様の恵みであるということです。十字架のことばには、神様の恵みと神様の知恵と神様の力があります。十字架のことばを深く体験すれば、肉体を誇ることはできません。しかし、コリント教会では十字架のことばが弱くなり、人間的な知恵、力、身分などを誇りました。



適用:何によって救われましたか

一言:十字架のことば


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